ミストシステムズ、AIドリブンエンタープライズ向け新製品を発表

Mist Systems, a Juniper Networks company(NYSE: JNPR、以下:ミストシステムズ)は本日、ITの運用とサポートを簡素化し柔軟性と拡張性をもたらす、人工知能(AI)を活用した新製品とサービスを発表しました。これには、「IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6)」対応の新しいアクセスポイント(AP)、「Mist Edge」、業界初のAIを活用したITサポートモデルが含まれます。ジュニパーネットワークスは、自動化とインサイトを活用することでITコストの削減を目指し、エンドユーザー体感の最大化と戦略的なビジネスの取り組みを可能にする、AI駆動型のエンタープライズ(AIドリブンエンタープライズ)に向けたネットワークインフラストラクチャの構築を支援します。

ミストシステムズのプラットフォームは、AIドリブンエンタープライズの推進という戦略の礎となります。AIドリブンエンタープライズでは無線、有線LAN、WAN、セキュリティドメインを網羅し、制御の抽象化、ワークフローの自動化、AIエンジンの統合を備えたマイクロサービスクラウドアーキテクチャと強力な製品ポートフォリオによって、ITに簡素化と拡張性をもたらすとともに、優れたエンドユーザー体感を提供します。特にミストシステムズによる以下の3つの新たな製品とサービスは、ジュニパーネットワークスのAIドリブンエンタープライズにさらなる価値を提供します。

「AI for AX」

統合されたAIによる自動化とインサイトを提供する初のクラウド管理型「IEEE 802.11ax」アクセスポイントとして、APシリーズに新たに「Mist AP43」が加わりました。

「IEEE 802.11ax」規格は、従来のWLANスループット、パフォーマンス、容量を拡張し、無線ネットワークに新たなイノベーションをもたらします。ミストシステムズのAIベースのクラウドと組み合わせた「Mist AP43」は、自動化によって「IEEE 802.11ax」の運用を簡素化し、事前対応可能なリソースおよびクライアント管理で無線ネットワーク環境の価値を最大化します。

「AI for AX」の特長は、以下の通りです。

  • 周波数/帯域におけるインテリジェントなロードバランシング
  • 直交周波数分割多重接続(OFDMA)のサブキャリア割り当てをモニタ、適用するサービスレベル
  • 高密度Wi-Fi環境向けの基本サービスセット(BSS)カラーリングの割り当て
  • AI駆動アルゴリズムを使用したスティッキー問題の防止

「Mist Edge」:キャンパスにマイクロサービスを拡張

「Mist Edge」は、ジュニパーネットワークスのマイクロサービスアーキテクチャをオンプレミスに拡張します。ローカルでのネットワーク機能の提供が必要なキャンパス環境で、高帯域かつ低遅延のアプリケーション向けに分散型ソフトウェアアーキテクチャによる俊敏性を実現します。

「Mist Edge」のユースケースは、以下の通りです。

  • ゲストアクセスと企業トラフィックのスプリットトンネリング
  • アクセスポイント間で通信されるトラフィックをオンプレミスでトンネル終端、大規模キャンパスネットワークでのシームレスなローミング
  • リモートアクセス用のバーチャルプライベートネットワーク(VPN)テクノロジーの代替として、分散拠点や在宅ワーカーにバーチャルLAN(VLAN)を拡張
  • IoTデバイス向けの動的なトラフィックセグメンテーション

「Mist Edge」は現在、さまざまな範囲のAPに対応するスタンドアロンのアプライアンスとして、複数のフォームファクターで提供されています。さらに、「Mist Edge」の仮想マシンとサードパーティ製品でホスト可能なインスタンスを提供する予定です。

AI駆動型サポート

ミストシステムズは、IT運用を簡素化する目的だけでなく、サポートモデルにもAIを活用し、予防対応可能な通知や自動処理、AIに基づくインサイト、効率的なヘルプデスクを提供します。このAIを活用したサポートは、ネットワーク業界で初めての取り組みです。ミストシステムズのカスタマーサポートチームは優れたカスタマーエクスペリエンスを提供できるよう、同社のAIエンジンを使用して問題解決にかかる時間を短縮します。また、カスタマーサポートのケースをAIエンジンにフィードバックすることで、継続的な機能強化を図ります。

AI駆動型サポートのメリットは、以下の通りです。

  • 異常が検知されると、動的パケットキャプチャ(dPCAP)が自動的に情報を収集し、トラブルシューティングのためのオンサイト対応にかかる時間を短縮
  • 充実したAIツールボックスで、有線、無線、デバイスの各ドメインに渡る障害の原因を素早く特定
  • 主要な有線/無線におけるサービスレベル期待値(SLE)の設定、監視、強化を可能にし、障害発生時には自動ワークフローで対応
  • 仮想ネットワークアシスタント(VNA)である「Marvis」が、トレンドのインサイト、問題に対する修正方法の提案を含め、自然言語クエリとAI駆動型インテリジェンスを活用した統合ヘルプデスク機能を提供

これにより、問題が検出された際には、顧客やパートナーに事前に通知することが可能になるため、迅速な解決ができるようになります。また、問題が解決せず、さらなるサポートが必要な場合は、自動的にMist TACのTier 3エキスパートにチケットが送信されます。従来のITサポートモデルの非効率性を解消し、問題解決に必要なエスカレーションを即時にできるようになります。

AI駆動型サポートには、ミストシステムズのクラウドサービスが標準で提供されており、これにはWi-Fiアシュアランス、「Marvis」仮想ネットワークアシスタント(VNA)、ユーザー・エンゲージメント、アセットビジビリティのサービスを含みます。

参考資料(英語):

ミストシステムズについて

ジュニパーネットワークス傘下のミストシステムズは、AIドリブンITへの移行をリードしています。「Mist機械学習WLAN」は、ユーザーエクスペリエンスに優れた可視性をもたらし、時間のかかるマニュアルのIT業務を予防対応可能な自動化に置き換えることで、Wi-Fiに予測可能性、信頼性、測定可能性をもたらします。さらに、エンタープライズレベルのWi-Fi、BLE、IoTを統合して、電池式ビーコンを必要とすることなく、パーソナライズされたロケーションベースのワイヤレスサービスを提供します。拡張性、俊敏性、パフォーマンスを最大化するため、すべての運用はミストシステムズのクラウドアーキテクチャで管理されています。ミストシステムズに関する詳細な情報は、https://www.mist.com/jp/をご覧ください。