屋内位置情報サービス

屋内ロケーションサービスは、高度な無線技術を使用して、多階建ての建物、倉庫、小売店など、定義された空間内で人や物を継続的に追跡できるようにします。このサービスは、GPSやその他の衛星技術では精度に欠けていたり、単に機能しなかったりするような場所で高い精度を提供します。

企業は、安全上やマーケティング上の目的で人員の動きを理解するため、お客様や訪問者が目的の場所に移動するのを助けるため、また、紛失したり置き忘れられた高価な機器アセットを見つけるために、屋内ロケーションサービスを使用することがよくあります。

さまざまな技術を無線ネットワークと組み合わせて使用することで、屋内の位置を継続的に計算することができます。ジュニパーは、Wi-Fiと特許取得済みの仮想Bluetooth® LE（vBLE）技術を統合することで、クライアントデバイス、ユーザー、BLEタグ付きアセットに対する高精度かつ低コストの屋内追跡を実現します。vBLEではモバイルデバイスの分析と三角測量を行うにあたり、物理ビーコンではなく、フロアプランに配置された仮想（ソフトウェア定義型）ビーコンを使用しています。このアプローチにより、お客様はより正確かつ手頃なコストで、デバイスの特定や、道案内や近接通知の提供、展開の拡張性、耐障害性、柔軟性の最適化を実現することができます。

お客様は、ジュニパーの屋内ロケーションサービスをしばしば以下の目的で使用しています。

• ショッピングモール、空港、病院、学校およびその他の大規模建物における屋内ナビゲーションと道案内
• 近接ベースのマーケティング、販売促進、ターゲット広告
• 倉庫、製造拠点、病院およびその他の大規模施設におけるアセットの追跡と在庫管理
• 顧客の行動やトラフィックパターンの把握に役立つ屋内分析とヒートマッピングアプリケーション

ジュニパー屋内ロケーションサービスを実装する際には、vBLE技術をサポートするジュニパーWi-FiまたはBluetooth®アクセスポイントを使用する必要があります。その後、3つある屋内ロケーションサービスのサブスクリプションオプションの中から選択できます。

• 定義した環境内のタグ付けされたアセット/人員を追跡できるジュニパーMistアセットの可視化
• 道案内や環境全体での状況に応じた通知など、ロケーションベースのユーザーエクスペリエンスを提供するジュニパーMistユーザーエンゲージメント
• 最長13か月間にわたる履歴データと分析が得られるJuniper Mist Premium Analytics

ジュニパーのソリューションは、vBLEビーコン/タグを使用して、1～3メートルの位置範囲で精度を実現できます。

• Juniper Mist Cloudダッシュボードと完全に統合することで、ネットワーク事業者は有線、無線、SD-WANロケーションサービスのすべてを単一の画面から管理できます。この単一のインターフェイスは、実装されたロケーションサービスの管理や監視と、必要に応じて変更を行うために必要なすべてのツールと機能を提供します。 
• Premium Analyticsは、エンドツーエンドのネットワーク可観測性を可能にし、ITネットワークや事業部門のユーザーにビジネスインテリジェンスを提供します。ジュニパー屋内ロケーションは、フルスタックのネットワークおよびロケーションに関するインサイト向けに、長期的なデータ保存を提供する唯一のサービスとなります。
• このソリューションにより、ハードウェアBLEビーコンを物理的に取り付けて動かしたり、バッテリーを交換したりする必要がなくなります。

はい。ジュニパーMistダッシュボードのコントロールを介して、両方のサービスを同時に有効にすることができます。

BLEまたはvBLEサポートが組み込まれているジュニパーアクセスポイントであれば、ロケーションサービスを有効にすることができます。特許取得済みの16エレメントの指向性vBLEアンテナアレイを備えたAPは、最高レベルの位置精度を必要とするユースケースに最適です。

ジュニパーは、ロケーションに固有のメッセージを可能にする仮想ビーコンを開発しました。メッセージはフロアプラン上の任意の場所に表示できます。メッセージ、範囲、ロケーションは、ジュニパーMist UIやAPIなどのソフトウェアを使用することで、すべてを自由に構成できます。

ジュニパーのAPがサポートする仮想ビーコンの数に制限はありません。この仮想ビーコンが個別の物理的なビーコンをエミュレートします。このアプローチにより、バッテリー交換が必要になる大量の物理ビーコンが不要になり、機能を損なうことなく展開と運用にかかるコストを削減できます。また、物理ビーコンを実際に動かすことなく、マウスをクリックするだけで（またはAPIを介して）仮想ビーコンを移動させることができます。これにより、場所に応じた状況を無線導入する際に活用できる、より拡張性、費用対効果の高いソリューションを提供します。