ハートフォードシャー、パブリックWi-Fiで新型コロナウイルス後の地域社会をひとつに

歴史的な土地と美しい田園地帯で知られるハートフォードシャーは、グレーターロンドンから簡単に通勤できる距離に位置しています。ハートフォードシャー郡議会は地方自治体として、成人および児童向け社会サービス、公衆衛生、道路交通安全、地域社会の保護、図書館など、120万人の住民にサービスを提供しています。

ハートフォードシャー郡議会は、300か所を超える行政官庁や地域拠点のWi-Fiネットワークを改善することで、住民に安心かつ安全で快適な環境を提供するだけでなく、新型コロナウイルス後の地域社会との関わりを深くしています。

概要


会社名 Hertfordshire County Council
業界 政府機関および非営利団体
使用製品 AP45Wireless(Wi-Fi)AssuranceMarvis VNA
地域 EMEA
ハートフォードシャー郡議会の画像
お客様企業の導入事例の概要

58.000

国際的に有名なクリエイティブメディア、先進の製造業、ライフサイエンス産業などの国内有数のビジネスを含む、サポートを提供したビジネスの件数。

300以上

MIST AP45で更新された、政府運営のオフィスや人々が集まる場所の数。

AIOps

ネットワーク運用とトラブルシューティングの作業を合理化するため、Mistシステムで実装。

0

ジュニパー無線導入以降の、ネットワーク関連トラブルチケットの数。

課題

新型コロナウイルス後のコミュニティとの関わり

ハートフォードシャー郡議会(HCC)は、新型コロナウイルスによる隔離の後、住民のために安全で快適な環境を作り出す方法を模索していました。 多くのコミュニティと同様に、パンデミックによってメンタルヘルスが損なわれており、人々が訪問して交流できるコミュニティハブを構築したいと考えていました。

「人に焦点を当てたコミュニティセンターで、一緒に活動する感覚を取り戻すことで、コミュニティの人々のメンタルヘルスを向上させたいと考えています」と、HCCでネットワークマネージャーを務めるマーク・マッカロー氏は述べています。「ロックダウン中、人々は周りの人との絆が失われたのに気づき、孤立して不安に感じていました。」

ハートフォードシャーの図書館、コミュニティセンターおよびその他の人々が集まる場所では、長い間パブリックインターネットアクセスを利用できる状態にありましたが、低速の無線LANであり、人々のコミュニティ活動が拡大する状況には適していませんでした。

市民、役所、図書館をカバーする大規模なネットワーク(12,000以上の接続、8,500人のユーザー)を担当するのは少人数のITチームであり、HCCは、最新で管理が容易な無線ネットワークを必要としていました。

Hertfordshire County Council Challenge
ソリューション

MarvisがAIOpsのヘルプ役に

1年間にわたってテストした後、HCCは次世代Wi-Fiネットワークにジュニパーの無線ネットワークを選択しました。ジュニパーの無線アクセスポイントが、Mist AI™を採用したJuniper Mistクラウドアーキテクチャと連携して、信頼性があり、予測可能で測定可能なネットワークユーザーエクスペリエンスを提供します。

「私達が検討していた頃、ジュニパーはGartner® Magic Quadrant™ for Enterprise Wired and Wireless LAN Infrastructureにおいて、リーダーの1社に位置付けと評価されていました。また、ジュニパーはPoCの実施のタイミングは、私達に任せてくれました。 それにより、購入のプレッシャーを感じることもなく、製品に搭載されている技術能力に対して絶対的な自信を持っているのだろうと認識しました。2Sサポートモデルも採用したことで、Marvis AIアシスタントも搭載しました。非常に手頃な価格で入手することができ、他のサプライヤーからの提供製品を3年間にわたって削減することができました。ジュニパーは、長くにわたってAIシステムを開発しており、ジュニパーのシステムは競合他社よりより良いサービスが得られると考えました。」

300以上の拠点を更新する中で、マーク氏率いるITチームは、ジュニパーの導入の容易さを特に高く評価しています。ジュニパーのAP45アクセスポイントは、評議会に設けられている既存の取り付けブラケットにぴったりと収まります。チームはモバイルアプリを使用して、AP上のQRコードをスキャンし、Juniper Mist Cloudを使って設定します。

Juniper Mist Wi-Fi Assuranceクラウドサービスと、ジュニパー仮想ネットワークアシスタント「Marvis」によるAIドリブン運用が、ネットワーク運用を簡素化します。ITチームが主要な無線エクスペリエンス測定基準を設定すれば、Wi-Fi Assuranceがそれを自動的に追跡して、Wi-Fiを最適化します。

問題が発生すると、Marvisがプロアクティブに問題を特定し解決するため、ユーザーからの苦情が出ることはありません。 その一例として、マッカロー氏 はHCCのWi-Fiテスト段階で、Marvisが隠れていたDNS上の問題を迅速に特定したことをあげています。

Hertfordshire County Council  Solution
成果

コミュニティの繋がりを変革

ジュニパーの無線アクセスソリューションは、リアルタイムのインサイトを提供して、モバイルユーザーとデバイスが経験している正確なパフォーマンスとサービスレベルを把握できるようにします。ユーザーセッションに悪影響を及ぼす前に問題を特定して修正するネットワーク自動調整で、是正措置を自動化します。その結果、新しいジュニパー無線にしてからは、HCC拠点でネットワーク関連のトラブルチケットが発生することはありませんでした。しかし、このヘルプデスクが静かになったことよりも重要だったのが、接続性の向上がコミュニティに与えた影響でした。

「人々が再び結びつくことを私達は奨励しています」と、マッカロー氏は述べています。「コミュニティのメンタルヘルスを向上させるためには、ジュニパーのような優れた技術を人々が集まる場所に導入することが不可欠でした。」

ハートフォードシャーの住民は、ジュニパーによって、図書館、コミュニティセンターおよびその他の公共建物で、より高速な無線インターネットにアクセスできるようになりました。住民は人々が集まる場所で集い、ボランティアを行ったり、家庭菜園を始めるための割り当てに登録できるようになりました。子ども、高齢の人々、障害のある家族のために公的介護を受けることができるようになり、上がり続ける生活費の助けにもなります。

マッカロー氏は、郡議会で働く8,500人強のスタッフも、より高速で安全性が高く、より多くのモバイルデバイスをサポートできるオフィスWi-Fiによってメリットが得られるだろうと述べています。事前対応型の洞察と行動が可能なAIドリブンネットワークにより、継続的に高品質のユーザーエクスペリエンスを提供することができ、ITスタッフの生産性も向上します。

パンデミック中はHCCの労働力のほとんどは在宅勤務となりましたが、現在その多くがハイブリッドな働き方を採用しています。職場のWi-Fiが良好であることは、職員にとって不可欠であり、安定した信頼性の高いインターネット接続が得られることから、職員はオフィスに頻繁に出勤するようになります。マッカロー氏は次のように付け加えています。「同僚との良好な関係性を維持し、時にはオフィスに実際に出社することも重要です。職場で良好な接続性が得られれば、職場に実際に出社することのメリットの1つになります。」

Hertfordshire County Council Outcome
「Marvisは非常に知的です。難解な言語を使わなくても、当社のサービスデスクはリアルタイムで問題を診断することができます。問題に焦点を当てた式を構築することにもメリットはありますが、クライアント名を入力するだけで差し迫った問題に役立つ有用な統計情報を簡単に得ることができるようにもなりました。それは、発生した問題の原因について、すぐに洞察を得ることができるからです。」
マーク・マッカロー氏 ネットワークマネージャー、ハートフォードシャー郡議会

2023年8月公開