IaaSプロバイダのLayerHostがアジア企業の海外進出を簡素化

イノベーションに地理的な境界はありませんが、国境が大きなハードルになることがあります。デジタルプレゼンスの拡大を目指すアジア系企業は、Infrastructure-as-a-Serviceプロバイダとしてロサンゼルスに本社を置く非公開企業のLayer Hostに注目しています。

概要


会社名 LayerHost
業界 SaaSサービス
使用製品 MX240QFX5100EX4300
地域 Americas
Layerhostの画像
影響

簡略化

デジタルインフラストラクチャで米国市場への参入を簡略化

獲得

柔軟なネットワーク基盤で新たな成長機会を獲得

サービスを提供

多様なお客様のポートフォリオにサービスを提供

課題

 

LayerHostの創業者であるMohamad Kazah氏は、2000年代初頭にゲームサーバーのホスティングを手がけた先駆者です。新たな成長の機会をとらえ、データセンターサービスを提供する会社へと発展させました。

LayerHostは、大陸間を高速かつ低遅延のトランジット接続で結ぶ米国とアジア間の通信トラフィックに対する非公式のゲートウェイとして機能しています。柔軟なジュニパーのネットワークにより、LayerHostは既存の投資を活用しながら、新たな機会へと転換することができました。

「ジュニパーは、お客様を第一に考えています」とカザ氏は述べています。「その点を大きく評価しています」

LayerHostは、ロサンゼルスの中でも、米国で最も接続密度の高い建物の1つであるOne Wilshireにオフィスを構えているため、グローバルピアリングやクラウド接続の多種多様な選択肢を提供できます。アジアに拠点を置くお客様の数が増加するにつれ、LayerHostはヒューストンへと拡張し、35万平方フィートの施設を運営しています。ヒューストンのデータセンターは、ハリケーンに対する備えが整っており、高性能コンピューティングとAI向けに最適化されています。

LayerHostでは、DDoS攻撃の増加を予測してアジア向けに最適化されたネットワークを構築することに加えて、最大4Tbpsの攻撃を吸収できる画期的なサービスをお客様に提供しています。

Modern wireless connection technology in smart city. Closeup dots globe with connection lines and dots over the business center city at night.
ソリューション

 

LayerHostがジュニパーと長期にわたって提携しているのは、ジュニパーの実績ある信頼性とシンプルさにより、お客様の多様なデータセンターやネットワークのニーズに容易に応えることができるからです。LayerHostは、99.999%の稼働時間を約束しています。

「会社の成長に伴い、他のネットワークベンダーも検証しました」とカザ氏は述べています。「Ciscoとジュニパーは真逆な存在です。自己学習するJunosオペレーティングシステムは、ユーザーにとってとても使いやすいものでした。他の競合企業のものと比べると、Junos OSを学習する方がはるかに容易でした」

LayerHostは、ネットワークコア、エッジおよびピアリングに、コンパクトなモジュラー式のジュニパーネットワークスMX240ユニバーサルルーティングプラットフォームを使用しています。また、データセンターのネットワークファブリックにはジュニパーのQFX5100スイッチ、そして拡張可能なトップオブラックスイッチングにはEX4300イーサネットスイッチを採用しています。

お客様は、独自のハードウェアを展開するか、LayerHostのリソースを活用できます。LayerHostは、ロサンゼルスに拠点を置く、データセンターおよび国際物流を専門とする企業であるRackn’Stackと長期的な関係を築いています。Rackn’Stackと連携することで、LayerHostは、ジュニパーのルーティング、スイッチング、セキュリティといった最適なソリューションを調達することができます。「直接機器を調達して導入することで、お客様の時間とコストを節約することができます」とRackn’Stackのマネージングディレクターであるステイン・ストルツ氏は述べています。

Layer Solution
成果

 

「お客様に満足していただけなければ、私たちも満足できません」Kazah氏は述べています。小規模ビジネス、開発者、多国籍企業のニーズに応えるということは、オンラインゲームのホスティングを始めた当初からのLayerHostの指針です。

ジュニパーの基盤により、LayerHostは新たな機会へと転換することができます。例えば、LayerHostでは、ジュニパーのネットワークを利用して、お客様にプライベートでセキュアなルートを作成しています。「Junos OSを利用することで、ルーティングインスタンスとVRFを使用して論理的な分離を形成し、お客様にカスタマイズされたエクスペリエンスを提供することができます」とLayerHostのアーキテクトであるケン・マクレー氏は述べています。

キャリアグレードの信頼性と拡張性がカギとなります。「Junos OSのクロスプラットフォームの統合により、拡張が容易になりました」とマクレー氏は述べています。「MXシリーズルーター、QFXシリーズスイッチ、EXシリーズスイッチのどのスイッチを導入するのであれ、同じJunos OSを使用します。他のベンダーとは異なり、プラットフォーム全体が親密になるため、より迅速に作業を行うことができます」

LayerHostは、帯域幅と制御の強化を求める需要が高まっていることを認識しており、MXシリーズルーターへの投資を引き続き継続しています。「高度な攻撃もあり、堅牢な緩和態勢を維持するためには、そのトラフィックを可視化する必要があります」とマクレー氏は述べています。「ジュニパーを利用することで、アプリケーションの検査と脅威の緩和を行う能力を強化することができます」

LayerHostは、トラフィックの爆発的な増加、革新的な新しいサービス、新しい地域でのビジネスチャンスなど、その将来性がどのようなものであれ、信頼性が高く、拡張性に優れ、適応性のあるジュニパーのグローバルネットワークを活用して対応できるよう備えています。

Layer Outcome
LayerHostの創設者兼CEO、モハマド・カザ氏
「ジュニパーは、お客様を第一に考えています。この点に感謝しています。」
モハマド・カザ氏 LayerHostの創設者兼CEO

2021年1月発行