Customer Success Story
俊敏で確実なデータセンターはイノベーションの基盤です。
ジュニパーは、データセンターの容量を拡張して、社内のITにおけるAIの利用を拡大し、効率性と生産性を向上させ、データセンターから企業全体にかけてのエンドツーエンドの可視化を実現したいと考えていました。
ジュニパーのITチームは、自社の最先端のイノベーションを戦略的に採用しました。Apstra Data Center Directorによるファブリック管理とフルライフサイクル自動化、ジュニパーのData Center Assuranceによる事前対応型のAIOps、そして、革新的なMarvis® AI Assistantによる自然言語対話を通じたタスクの効率化。
概要
| 会社情報 | Juniper Networks |
| 業界 | テクノロジー |
| 使用製品 | Apstra Data Center Director, Juniper Data Center Assurance, App/Service Awareness & Impact Analysis, Marvis AI Assistant , Marvis AI Assistant for Data Center , QFX5120, QFX5130, EX4400 |
| 地域 | Americas |
約90%短縮
俊敏性と効率性の加速
新しいデータセンターの設置期間が3〜4か月から2週間に
トラブルシューティングの迅速化
AIネイティブのインサイトと自動化
事前に異常を正確に特定して対処
100%
エンドツーエンドの可視化
ネットワークからアプリケーションまで、企業全体の可視性
「ビジネスの俊敏性とAIは、今日の急速に進化する市場で競争力を維持するための基本的要件です」とジュニパーネットワークスの上級副社長兼CIOであるシャロン・マンデルは述べています。「当社の運用の中核であるデータセンターは、シームレスな拡張と効率的な運用が可能で、当社の運用に堅牢な基盤を提供する必要があります。」
ジュニパーのIT部門は、データセンターの進化でよく見られる課題に直面していました。ビジネスの俊敏性とAIイノベーションにとって重要な容量拡張は、手動設定とプロセスの断片化により遅くなり、IT生産性に悪影響を及ぼしていました。可視性が限定され、ネットワークコンテキストが欠如していたため、根本原因の特定と事後対応型の問題解決に時間がかかっていました。ITワークフローを自動化し、企業全体の可視性とトラブルシューティングを一元管理することが、効率性とビジネスの俊敏性の向上に重要でした。
「その結果、驚くほどの変革をもたらし、ビジネスの俊敏性を高め、AIイニシアチブを加速させ、ITの生産性を向上させることにつながっています」とマンデル氏は述べています。「ジュニパーのITデータセンターネットワークの変革は、AIネイティブソリューションの力を証明しています。ジュニパーのソリューションを活用することで、データセンターの容量、効率、可視性に関する重要な課題を解決できただけでなく、俊敏性を高め、最終的にはより価値のあるIT組織の基盤を築くことができました。」
AIネイティブネットワーキングが運用の俊敏性を実現し、ITの生産性を向上させ、トラブルシューティングを迅速化します。
Data Center Directorの導入により、ITチームは、通常の3~4か月ではなく、わずか2週間で新しいデータセンターを展開することができました。Data Center Directorは、Day 0から異常を特定し対処することで、導入プロセスをさらに効率化し、新しいデータセンターへのスムーズな移行を実現しました。
従来のCRB(集中型ルーテッドブリッジング)ファブリックから、Data Center Directorが管理する新しいERB(エッジルーティングブリッジング)ファブリックにサービスを正常に移行しました。ERBファブリックはアクセス層でのルーティングを可能にし、東西トラフィックの信頼性を向上させ、帯域幅の分散を改善し、AI/MLクラスターやマイクロサービスなどの最新のアプリケーションのスケーラビリティを強化します。スパイン帯域幅を最適化することで、NFS(ネットワークファイルシステム)サーバーのトラフィックのパフォーマンスも向上します。容量は正確かつ迅速に提供され、複雑なアプリケーションを最適にサポートできます。
AIOpsにより、ITが事前対応型かつ生産的に
Marvis AI AssistantとData Center Assuranceの統合により、キャンパスからデータセンターまでエンドツーエンドのトラブルシューティングができるようになります。ネットワーク、アプリケーション、サービスの詳細な可視化を実現することで、ITチームは影響を受けるサービスと異常を迅速かつ正確に相関させることができます。たとえばサービスが影響を受けている場合、NFSファイラーと影響を受けたクライアント数を正確に特定できます。アプリケーション層やネットワーク層の異常だけでなく、光学部品の不良やインターフェースが高温または低温になっているなど、物理的な問題も迅速に特定できます。
VMware vCenterとの統合により、ネットワークデータと仮想マシンの可視化を同時に実現し、ネットワークの包括的なビューを提供し、企業全体の管理とトラブルシューティングを改善できます。
Data Center Assurance では、堅牢な影響分析も提供するため、影響を受けたサービスやクライアントの状況を可視化し、IT部門の計画策定やメンテナンスを改善できます。
エンドツーエンドの可視化により、トラブルシューティングを迅速化し、ネットワークの信頼性を向上
IT部門は、有線ネットワークと無線ネットワークを含むキャンパスネットワーク、広域ネットワーク(WAN)、すべてのデータセンターとポッドを網羅する統合ビューを確保できます。Marvis AI Assistantでは事前対応型の監視が可能なため、ITチームは複数のデータセンターやポッド全体で問題を特定して対処し、ネットワーク全体のパフォーマンスと信頼性を向上させます。IT運用チームは問題を迅速に追跡して解決できます。
Juniper Data Center Assurance影響分析
AIがデータセンター運用の構造を変革
「AIはデータセンターの運用を根本的に変革し、生産性を向上させ、運用の可視性を強化し、潜在的な障害を事前に軽減するための優れた機会を提供します」とマンデル氏は述べています。「状況認識の欠如や、時間のかかる事後対応型対策への依存など、ジュニパーのITチームのこれまでの課題は、データセンター向けAIネイティブソリューションの価値を顕著に示しています」
運用の俊敏性と効率性を向上
ジュニパーのITチームは、Data Center Directorを利用して、これまでの3〜4か月かかっていた新しいデータセンターの導入を、わずか2週間で展開しました。データセンターの変革により、効率性とリソース使用率が大幅に改善し、拡張性と俊敏性が実現します。
AIを活用して事前対応型の運用を行い、生産性を最大化
Juniper Data Center Assuranceはネットワークの完全性を継続的に監視し、最適なパフォーマンスと安定性を実現します。アプリケーションとサービスをはっきりと可視化することで、IT部門はネットワーク層とアプリケーション層全体の異常を迅速に関連付け、サービスやクライアントへの影響を把握できます。
エンドツーエンドの可視化を実現し、トラブルシューティングを迅速化
Marvis AI Assistantは、オフィスのユーザーからデータセンターのアプリケーションに至るまで、当社のITチームに包括的なビューを提供します。Marvis AI Assistantはサービス提供経路に対する理解を根本的に変革し、IT部門が画期的な効率性とネットワークパフォーマンス全体に関するインサイトを活用してインシデントを解決できるようにします。
パフォーマンスを事前に管理し、トラブルシューティングワークフローを最適化し、最終的には一貫性と信頼性の高いサービスエクスペリエンスを確保することで、企業全体のイノベーションを推進できます。
2025年6月公開