Kazakhtelecom、400Gネットワークで中央アジアのサービス向上を実現

デジタル化によって、カザフスタン全体で経済成長が加速し、生活の質が向上しています。中央アジア最大のネットワーク事業者であるKazakhtelecomは、この変革の中心的な存在です。

20年近くにわたってジュニパーを利用しているKazakhtelecomは、国内および世界各地の4G/5Gモバイル、高速インターネット、有料TV、エンタープライズIT、通信クラウド、ホールセール型トランジットサービスに対する需要の高まりに対応するため、400G対応のネットワークを構築しています。

概要


会社名 Kazakhtelecom
業界 サービス プロバイダ
使用製品 PTX10004, PTX10008, PTX10016MX960QFX5120
地域 EMEA
Kazakhtelecomの画像
お客様企業の導入事例の概要

2倍

成長をスムーズに継続するコアネットワーク増加容量

50%以上

PTX10000に移行後のコアネットワーク電力消費量の削減率

400G

中央アジアにおける継続的拡大に向けた基盤を築くネットワーク

20

ジュニパーのルーティングとスイッチングインフラストラクチャの使用年数

課題

山脈から大草原にいたるまでのデジタルニーズをカバー

「ここ数年にわたって、ネットワーク容量を改善してきました」と、カザフテレコムのイノベーション部門でリードマネージャーを務めるロランベク・ベクボラトフ氏は述べています。「お客様のデジタルニーズを満たし5Gに備えるために、ネットワークの400G対応を望んでいました」

カザフスタンの人口の45%は農村部に居住しており、カザフテレコムは何千もの村に高速インターネットを提供しています。自宅から最大500Mbpsのインターネット速度を楽しむことができるように、同社は固定ブロードバンドのお客様をファイバーへと移行しています。

主要なモバイル通信事業者2社を傘下に擁するカザフテレコムグループは、中央アジア最大の加入者数、1,450万人を擁しており、5Gおよび通信クラウドサービスの立ち上げにおいてリーダー的存在となっています。

あらゆる規模の企業がデジタル化を進めており、対処しなければならない幅広いお客様からの接続ニーズを抱えているキャリアです。これらの接続ニーズの中には、POS、データセンター、クラウドサービス、スマート農業向けのIoTセンサーなども含まれます。さらに、カザフテレコムのホールセール型トランジットビジネスは、この地域をカバーするグローバルネットワーク事業者が増加する中で、上昇傾向にあります。

Kazakhtelecom Challenge
ソリューション

400Gがネットワークの拡張性を実現

カザフテレコムは、コア、エッジ、メトロネットワークおよび国際ピアリングポイントにおいて、ジュニパーの400G対応ルーティングとスイッチングへと移行しています。ジュニパーの400Gソリューションは、将来のニーズに適応できる確かな信頼性と俊敏性を備えており、拡張性を視野に入れて設計されています。

コアのアップグレードでは、LC1202-36MRラインカードパケットトランスポートルーターを搭載した400G対応のJuniper PTX10008を導入することで、キャリアのコアネットワーク容量を2倍にし、今後の成長に十分なスペースを提供しました。カザフテレコムでは、プロバイダエッジとピアリングポイント、および高度なブロードバンドネットワークゲートウェイ機能に対して、拡張性が高く高密度なJuniper MX960ユニバーサルルーターを使用しています。

ビジネスサービスとクラウドサービスは、プロバイダのメトロデータセンターを通じて提供されます。IPファブリックは、ジュニパーQFXシリーズスイッチであるQFX5120-32Cで構成されており、物理ネットワークはQFX5120-48Y、オーバーレイネットワークはEVPN-VXLANで、拡張性、シンプルさ、柔軟性を備えた接続性を提供することで、お客様と社内の作業負荷をサポートしています。

Kazakhtelecom Solution
成果

成長を加速し、生活の質を向上

次世代400Gネットワークは、カザフテレコムの消費者、 企業、ホールセール型事業をサポートしています。

カザフテレコムは、インターネット顧客180万人のうちの約半分をファイバーに移行しており、村や農村部にデジタル接続の進歩をもたらし続けています。同社は、2027年までには、カザフスタンの人口の80%が5Gサービスを利用できるようになると予測しています。

近代化により、環境面での持続可能性もますます高まっています。「PTX10000ルーターに移行したことで、コアネットワークの電力消費量は半分に減少しました」と、イノベーション最高責任者であるヌルラン・メイルマノフ氏は述べています。

これらの投資によって、カザフテレコムは中央アジアの通信リーダーとしての地位を確立しました。2023年にはフランクフルトと香港に初となる拠点を置き、クラウドハイパースケラーや世界中のネットワーク事業者と直接的な関係性を築いています。

「これらのポイントオブプレゼンスにより、国内のユーザーの接続性も向上し、ホールセール型顧客に、よく高速な移行をもたらしました。」と、ヌルラン・メイルマノフ氏は述べています。「私達が地域のトラフィック交流拠点となる可能性もあります。」

同社は、アジアとヨーロッパを結ぶカスピ海を横断する海底接続の構築が含まれるマルチキャリア事業「デジタルシルクロードインフラストラクチャプロジェクト」にも参加しています。

Kazakhtelecom Outcome
「ジュニパーのネットワークによってサービスの品質が向上し、顧客満足度も高まりました。」
ヌルラン・メイルマノフ氏 カザフテレコムのイノベーション最高責任者

2023年8月公開