Apstra ZTPの紹介
概要
Apstra ZTPは、データセンターインフラストラクチャシステム向けのゼロタッチプロビジョニングサーバーです。Apstraの観点からは、これは、最初の起動からApstraによって管理されるポイントまで、デバイスを自動的に行うプロセスです。Apstra ZTPは、基礎となるNOS要件にも対応します。
ZTPプロセスには、以下のアクティビティが含まれます。
- 汎用 DHCP (DHCP を使用している場合)
- デバイスは DHCP 経由で IP アドレスを要求します。
- デバイスは、割り当てられた IP アドレスと OS インストール イメージへのポインターを受け取ります。
- デバイスの初期化
- TFTP を使用して、ZTP スクリプトをダウンロードします。
- ダウンロードしたスクリプトを実行して、管理する準備をします。これには、デバイスがサポートされているOSを実行していることを確認することが含まれます。そうでない場合は、必要に応じてバージョンをアップグレードまたはダウングレードします。
- デバイスの管理者/ルートパスワードを設定します。
- デバイス・システム・エージェントのデバイス・ユーザーを作成します。
- デバイスシステムエージェントのインストール
- ZTPスクリプトはAPI呼び出しを行い、オンボックスエージェントの場合はデバイスに、オフボックスエージェントの場合はApstraサーバーにデバイスシステムエージェントをインストールします。
Apstra ZTPは、MySQL、DHCP、HTTP、およびTFTPサーバーを実行するUbuntu 22.04.3 LTSサーバーとして動作します。
Apstraは、Apstra ZTP VMイメージ(.ova
、 .qcow2.gz
、 .vhdx.gz
)。Apstraが提供するデバイスプロビジョニングスクリプトを既存のZTP/DHCPプロセスの一部として使用し、ブートプロセスの一部としてデバイスにエージェントを自動的にインストールすることができます。
TFTP および nginx HTTP サーバーを設定する必要はありません。どちらのサーバーも、 /containers_data/tftp
ディレクトリ外のファイルを提供します。
ZTPのセットアップ中に、 dhcp.conf
ファイルと ztp.json
ファイルを設定する必要があります。Apstraバージョン4.2.0以降、これらのファイルの設定は新しいApstra ZTP GUIで簡素化されています。
Apstra ZTPは、スイッチの初期化とカスタマイズを自動化する方法を提供します。スイッチの初期化中に便利な機能は、ネットワークで使用する前に、スクリプトがスイッチでカスタム構成を作成できることです。
Apstra ZTPサーバーのリソース要件
リソース |
設定 |
---|---|
ゲスト OS の種類 |
Ubuntu 22.04.3 LTS 64ビット |
メモリ |
2GB |
Cpu |
1 vCPU |
ディスク・ストレージ |
64GB |
ネットワーク |
DHCP 用に最初に構成された少なくとも 1 つのネットワーク アダプター |
ソース |
先 |
ポート |
役割 |
---|---|---|---|
デバイスエージェント |
DHCP サーバー (更新) とブロードキャスト (要求) |
UDP/67 -> UDP/68 |
DHCP クライアント |
デバイスエージェント |
Apstra ZTP |
任意の -> TCP/80 (HTTP) 任意の -> TCP/443(HTTPS) |
ブートストラップと API スクリプト |
Arista、Cisco、ジュニパーのエージェント |
Apstra ZTP |
任意の -> UDP/69 |
POAP および ZTP 向け TFTP |
Apstra ZTP |
Apstraサーバー(コントローラ) |
任意の -> TCP/443(HTTPS) |
デバイスシステムエージェントインストーラAPI |
ユーザー |
Apstraサーバー(コントローラ) |
任意の -> TCP/443(HTTPS) |
Apstra ZTP GUIインターフェイス |
Apstraサーバーに必要な通信ポート
Apstra ZTPサーバーとデバイスエージェントも、Apstraサーバー(コントローラー)に接続する必要があります。詳細については、『Juniper Apstra インストールおよびアップグレードガイド』の 「必要な通信ポート 」を参照してください。
Apstra ZTPのインストールとセットアップ
Apstra ZTPのインストールと設定の詳細については、以下のリンクからアクセスしてください。
Apstra ZTPサーバーVMをダウンロードして展開します。
メモ:Apstra ZTPのVMイメージは、ApstraサーバーのVMイメージとは別のVMイメージです。
必要に応じて、ベンダー固有のカスタム構成を作成します。
- Apstra ZTPのDHCPサーバーを設定します。
Apstra ZTPのztp.jsonを設定します。キーの詳細については、「ztp.json キー」ページを参照してください。
Apstra ZTPによるデバイスのオンボーディング
Apstra ZTPを設定し次第、 デバイスを迅速にオンボードできます。デバイス設定が工場出荷時のデフォルトに設定されていることを確認してから、デバイスを起動します。あとは、Apstra ZTPがデバイス の確認応答ができる状態になるまで処理します。デバイスを確認すると、そのデバイスはApstraの管理下にあり、Apstra環境内の任意のブループリントに割り当てることができます。
また、ApstraサーバーのGUIから、デバイスやサービスの ZTPステータスを確認する こともできます。