スイッチ構成の概要(Mist)
スイッチを設定する前に、Juniper Mist™の設定テンプレートと階層設定モデルについてよく理解しておいてください。
Mistポータルは、スイッチの設定プロセス全体を簡素化する便利なツールです。その優れた機能の 1 つは、テンプレートベースの階層構成モデルです。各スイッチを個別に設定する代わりに、設定テンプレートを使用して複数のサイトにわたって設定を行い、効率化することができます。スイッチの設定方法の詳細については、 スイッチコンフィグテンプレートの作成 を参照してください。
特定のサイトに接続されているデバイスは、そのサイトに適用されたテンプレート設定を継承します。構成継承モデルは、組織レベルのテンプレート>サイトレベルの構成>デバイスレベルの構成の階層に従います。この階層では、組織レベルのテンプレートが、それによって管理されるすべてのスイッチに適用されるグローバル設定を提供します。サイト固有の更新は、サイト内のすべてのデバイスに適用されます。デバイス固有の設定更新(ホスト名、スイッチ ロール、IRB インターフェイスの追加など)は、個々のスイッチ レベルで設定できます。
組織レベルのテンプレート設定とサイトレベルの構成設定の間に競合が発生した場合、狭い設定が広い設定よりも優先されます。たとえば、テンプレート レベルとサイト レベルの両方の設定が同じデバイスに適用される場合、狭い設定 (この場合はサイト設定) によって、テンプレート レベルまたは組織レベルで定義された広範な設定がオーバーライドされます。
構成テンプレートには、設定を構成するための追加の CLI コマンドを set
形式で含めるオプションもありますが、テンプレートには GUI オプションがありません。追加のCLIコマンドがサイトレベルの構成に含まれる場合、ORロジックを使用して追加されます。デバイス固有の設定に追加のCLIコマンドを含める場合は、すべてのCLIコマンドが一緒に適用されるAND演算を使用して含めます。
また、組織テンプレートのポート設定機能を使用して、組織内のスイッチ モデルごとに異なるポート設定ルールを作成できます。詳細については、「 ポート プロファイルの概要」を参照してください。
設定作業をさらに簡素化するために、Mistには、サイト変数を使用してスイッチ設定を効率化するオプションも用意されています。 「組織 > サイト構成 > サイト変数」で設定されたサイト変数は、タグを使用して実際の値を表す方法を提供し、変数を使用するコンテキストに応じて値を変化させることができます。つまり、同じ変数がサイトごとに異なる値を設定できるということです。サイト変数による構成をサポートするフィールドには、その下にサイト変数の構成形式を示すヘルプ テキストがあります。
サイト変数を設定するには、「 サイト変数の設定」に記載されている手順に従います。