Junos OSを実行するデバイスでYANG変換スクリプトを無効にして有効にする
Junos OS を実行するデバイスで標準(IETF、OpenConfig)またはカスタム YANG データ モデルをロードして、Junos OS でネイティブにサポートされていないが変換によってサポートできるデータ モデルを追加できます。非共通データ モデルで設定階層を拡張する場合、1 つ以上の変換スクリプトも提供する必要があります。YANGデータモデルで定義されたカスタム設定構文を対応するJunos OS構文にマッピングし、コミット操作中に一時的な変更として変換されたデータをチェックアウト設定に追加します。新規または既存の YANG パッケージを使用して変換スクリプトをデバイスに追加すると、デフォルトで有効になります。
YANG パッケージ内の翻訳スクリプトをいつでも無効にすることができ、デバイスからパッケージと関連ファイルを削除することはできません。これは、翻訳に関する問題のトラブルシューティングに役立ちます。パッケージの変換を無効にして設定をコミットした後、そのパッケージ内のYANGデータモデルに関連付けられた設定データはアクティブな設定に存在できますが、設定はデバイスの機能に影響を与えるわけではありません。
変換が無効になっている場合でも、そのパッケージによって追加されたデータ モデル内のステートメントと階層を設定およびコミットできます。ただし、変換を無効にする前にコミットされたステートメントであっても、そのパッケージによって追加されたデータモデル内のステートメントのコミット操作中に、対応するJunos OS設定ステートメントが一時的な変更としてコミットされません。
Junos OS を実行するデバイスにインストールされている特定の YANG パッケージの変換スクリプトを無効にするには:
パッケージの変換を無効にすると、デバイスは次のコミット操作まで変換を無効にする前にコミットされた一時的な設定変更を保持します。
設定モードでは、 コマンドを show | display translation-scripts translated-config
発行して、非対応のYANGデータモデルから設定されたステートメントが操作中に commit
変換およびコミットされることを確認できます。コマンド出力には、変換が無効になっているデータモデルに対応するJunos OS設定が含まれていません(また、デバイスはコミットしません)。
Junos OSを実行するデバイスにインストールされた特定のYANGパッケージの変換スクリプトを有効にするには:
コマンドを
request system yang enable
発行し、パッケージ識別子を指定します。user@host> request system yang enable package-name
パッケージ内の翻訳スクリプトのステータスが であることを
enabled
確認します。user@host> show system yang package package-name Package ID :package-name YANG Module(s) :modules Translation Script(s) :translation scripts Translation script status is enabled