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次世代 MVPN サービスの有効化

ジュニパーネットワークスは、業界初となるBGP次世代マルチキャスト仮想プライベートネットワーク(MVPN)の実装を発表しました。Junos OSの次世代MVPNルーティングフローの概要については、 図1 を参照してください。

図 1: Junos OS 次世代 MVPN ルーティング フロー Junos OS Next-Generation MVPN Routing Flow

次世代 MVPN サービスは、BGP-MPLS ユニキャスト VPN サービスの上に設定されます。

ユニキャスト BGP-MPLS VPN 接続をすでに提供しているジュニパーネットワークス PE ルーターは、次の 3 つのステップで、マルチキャスト VPN 接続をサポートするように設定できます。

  1. [edit protocols bgp group group-name family inet-mvpn]階層レベルで signaling ステートメントを含めることで、BGP マルチキャスト VPN アドレスファミリーをサポートするようにプロバイダエッジ(PE)ルーターを設定します。このアドレスファミリーにより、PEルーターはMVPNルートを交換できます。
  2. [edit routing-instances routing-instance-name protocols]階層レベルで mvpn ステートメントを含めることで、MVPN コントロールプレーンタスクをサポートするように PE ルーターを設定します。このステートメントは、次世代 MVPN コントロール プレーン タスクの大部分を担う MVPN モジュールを初期化するように PE ルーターに信号を送ります。
  3. [edit routing-instances routing-instance-name]階層レベルで provider-tunnel ステートメントを含めることで、プロバイダートンネルに信号を送るように送信側PEルーターを設定します。また、トンネル シグナリング プロトコル(RSVP-TE または P-PIM)がユニキャスト VPN サービス設定に含まれていない場合は、有効にする必要があります。トンネル シグナリング プロトコルを有効にするには、[edit routing-instances routing-instance-name provider-tunnel] 階層レベルで rsvp-te または pim-asm ステートメントを含めます。

これら3つのステートメントが設定され、各PEルーターがINET-VPNとMCAST-VPNの両方のアドレスファミリーを使用して内部BGP(IBGP)セッションを確立すると、4つのルーティングテーブルが自動的に作成されます。これらのテーブルは、bgp.l3vpn.0, bgp.mvpn.0<routing-instance-name>.inet.0、および <routing-instance-name>.mvpn.0 です。表 1 を参照してください。

表 1: 自動生成されたルーティングテーブル

自動生成されたルーティングテーブル

形容

bgp.l3vpn.0

リモートPEルーターからINET-VPNアドレスファミリー経由で受信したVPN-IPv4ルートが入力されます。 bgp.l3vpn.0 テーブル内のルートは RD:IPv4-address 形式であり、1つ以上のルーティングテーブルコミュニティを伝送します。次世代の MVPN ネットワークでは、これらのルートは rt-import および src-as コミュニティも伝送します。

bgp.mvpn.0

MVPN ルート(タイプ 1 〜タイプ 7)が入力されます。MCAST-VPN アドレスファミリーを介してリモート PE ルーターから受信します。このテーブルのルートは、1つ以上のルーティングテーブルコミュニティを伝送します。

<routing-instance-name>.inet.0

ローカルおよびリモートのVPNユニキャストルートが入力されます。通常、ローカル VPN ルートは、BGP、OSPF、RIP などのプロトコルや静的構成を介して、ローカル CE ルーターから学習されます。リモート VPN ルートのルーティング テーブルが VPN 用に設定されたインポート ルーティング テーブルの 1 つと一致する場合、リモート VPN ルートは bgp.l3vpn.0 テーブルからインポートされます。リモート VPN ルートを bgp.l3vpn.0 テーブルからインポートすると、ルートの識別子が削除され、通常のユニキャスト IPv4 アドレスのままになります。

<routing-instance-name>.mvpn.0

ローカルおよびリモートの MVPN ルートが設定されます。ローカル MVPN ルートは、通常、タイプ 1 の AS 内自動検出ルートやタイプ 7 の C マルチキャスト ルートなどのローカルで発信されたルートです。リモート MVPN ルートは、ルート ターゲットに基づいて bgp.mvpn.0 テーブルからインポートされます。 <routing-instance-name>.mvpn.0 テーブルに MVPN ルートを受け入れるために使用されるインポート ルート ターゲットは、C マルチキャスト MVPN ルート(タイプ 6 およびタイプ 7)と非 C マルチキャスト MVPN ルート(タイプ 1 – タイプ 5)で異なります。