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LLDPの概要

LLDP(Link Layer Discovery Protocol)は、業界標準のベンダーに依存しない手法で、ネットワークデバイスが機能、ID、その他の情報をLANにアドバタイズすることができます。IEEE 802.1AB-2005に詳述されているレイヤー2プロトコルは、個々のベンダーが機器に実装しているいくつかの独自プロトコルを置き換えます。

LLDPを使用すると、プロトコルスタックの下位層で動作するネットワークデバイス(レイヤー2ブリッジやスイッチなど)は、IPアドレスなど、上位層プロトコルで使用可能なLANデバイスの機能と特性の一部を学習できます。LLDP操作で収集された情報はネットワークデバイスに保存され、SNMPでクエリーされます。トポロジ情報もこのデータベースから収集できます。

LLDPで収集できる情報の一部(最小限の情報のみが必須です)は次のとおりです。

  • システム名と説明

  • ポート名と説明

  • VLAN 名と識別子

  • IPネットワーク管理アドレス

  • デバイスの機能(スイッチ、ルーター、サーバーなど)

  • MACアドレスおよび物理層の情報

  • 電源情報

  • リンクアグリゲーション情報

LLDPフレームは、LLDPを実行する各ポートで一定の間隔で送信されます。LLDPプロトコルデータユニット(LLDP PDU)は、イーサネットフレーム内に送信され、宛先MAC(メディアアクセス制御)アドレス(01:80:C2:00:00:0E)とイーサタイプ(0x88CC)によって識別されます。LLDPが提供する必須情報は、シャーシID、ポートID、およびこの情報の有効期限値です。