デフォルト ルートについて
デフォルト ルートは、IP 宛先アドレスに対して他のルートが利用できない場合に有効になるルートです。
ルーティングデバイスでパケットを受信した場合、デバイスは最初にIP宛先アドレスがデバイスのローカルサブネットの1つにあるかどうかを確認します。宛先アドレスがローカルでない場合、デバイスはルーティングテーブルをチェックします。リモート宛先サブネットがルーティングテーブルにリストされていない場合、パケットはデフォルトルートを使用して宛先に向かうネクストホップに転送されます。デフォルトルートは通常、同じプロセスを実行する別のルーティングデバイスのネクストホップアドレスを持ちます。このプロセスは、パケットが宛先に配信されるまで繰り返されます。
各ルーターのルート評価プロセスでは、最長プレフィックス一致方法を使用して、最も具体的なルートを取得します。宛先IPアドレスと一致するサブネットマスクが最長のネットワークは、ネクストホップネットワークゲートウェイです。
IPv4 のデフォルト ルートは、0.0.0.0/0 または単に 0/0 と指定されています。同様に、IPv6では、デフォルトルートは::/0として指定されます。サブネット マスク /0 はすべてのネットワークを指定し、可能な最短一致です。他のルートと一致しないルート検索は、ルーティングテーブルで設定され、アクティブな場合にこのルートを使用します。アクティブにするには、設定されたネクストホップ アドレスに到達可能である必要があります。
管理者は通常、ネットワーク サービス プロバイダに接続しているルーティング デバイスに対するデフォルト ルートを指します。そのため、組織のローカル エリア ネットワーク外の宛先を持つパケット(通常はインターネットまたは広域ネットワーク上の宛先)は、そのプロバイダに接続されたルーティング デバイスに転送されます。デフォルトルートポイントとなるデバイスは、しばしばデフォルトゲートウェイと呼ばれます。