VRRP グループの継承の設定
Junos OSでは、VLANのさまざまなサブネット上でVRRPグループを設定し、 アクティブVRRPグループと呼ばれるグループの状態と設定を継承できます。設定に vrrp-inherit-from 設定ステートメントが含まれている場合、他のVRRPグループが状態を継承しているアクティブなVRRPグループのみが、頻繁にVRRPアドバタイズメントを送信し、受信VRRPアドバタイズメントを処理します。状態を継承しているグループは、状態が常にアクティブな VRRP グループから継承されるため、受信 VRRP アドバタイズメントは処理されません。ただし、状態を継承しているグループは、VRRP ルーター間に配置されたスイッチ上で MAC アドレス学習を促進するために、2~3 分に 1 回 VRRP アドバタイズメントを送信します。
ステートメントが vrrp-inherit-from
設定されていない場合、VLAN上のさまざまなサブネット内の各VRRPプライマリグループは、個別のVRRPアドバタイズメントを送信し、VLAN上のトラフィックに追加します。
VRRP グループの継承を設定するには、 階層レベルに vrrp-inherit-from
ステートメントを [edit interfaces interface-name unit logical-unit-number family inet address address vrrp-group group-id]
含めます。
[edit interfaces interface-name unit logical-unit-number family inet address address vrrp-group group-id] vrrp-inherit-from vrrp-group;
別のグループから状態を継承するようにグループを設定する場合、継承するグループとアクティブなグループは、同じ物理インターフェイスと論理システム上にある必要があります。ただし、グループは、必ずしも同じルーティングインスタンス(9.6以前のJunos OSリリースと同様)、VLAN、または論理インターフェイスにある必要はありません。
VRRP グループに ステートメントを vrrp-inherit-from
含めると、VRRP グループはアクティブ グループから以下のパラメーターを継承します。
アドバタイズ間隔
認証キー
認証タイプ
高速間隔
プリエンプト|プリエンプトなし
優先 順位
インターフェースの追跡
ルートの追跡
ただし、 グループに ステートメントを accept-data | no-accept-data
設定して、インターフェイスが仮想IPアドレス宛てのパケットを受け入れるかどうかを指定できます。