メトロイーサネット環境向けの階層型CoS
メトロ イーサネット環境では、VLAN(仮想 LAN)は通常、顧客宅内設備(CPE)デバイスに対応し、VLAN はイーサネット フレーム上の内部 VLAN タグ(顧客 VLAN、または C-VLAN、タグと呼ばれる)によって識別されます。一連の VLAN は、DSL アクセス マルチプレクサ(DSLAM)でグループ化し、同じ外部 VLAN タグ(サービス VLAN、または S-VLAN、タグと呼ばれる)を使用して識別できます。サービスVLANは通常、ブロードバンドリモートアクセスサーバー(B-RAS)レベルで収集されます。階層スケジューラを使用すると、サービス VLAN レベルだけでなく、物理インターフェイスなどの他のレベルでもシェーピングとスケジューリングを提供できます。つまり、一連の論理インターフェイスをグループ化し、スケジューリングとシェーピングのパラメーターを論理インターフェイス セットと他のレベルに適用できます。
CoS シェーピングとスケジューリングは、VLAN セット レベルを含む 4 つの異なるレベルのいずれかで適用できます。(一部のデバイスでは、最大 5 レベルのスケジューラ階層がサポートされています)。
サポートされているスケジューラ階層は次のとおりです。
物理インターフェイス(レベル 1)
サービス VLAN(レベル 2)
論理インターフェイスまたは顧客 VLAN(レベル 3)
キュー (レベル 4)
ユーザーは、シェーピング レート、保証レート、および送信レートとバッファー遅延を含むスケジューラ マップを指定できるトラフィック制御プロファイル(output-traffic-control-profile
)を指定できます。スケジューラ マップには、キュー (転送クラス) とそれぞれのスケジューラへのマッピングが含まれています (スケジューラはキューのプロパティを定義します)。キューのプロパティでは、送信レートや、バッファサイズやドロッププロファイルなどのバッファ管理パラメータを指定できます。
CoS階層スケジューリングを設定するには、物理インターフェイスに hierarchical-scheduler
ステートメントを含めて、階層スケジューリングを有効にする必要があります。