CoS向け階層型スケジューラの設定
メトロ イーサネット環境では、仮想 LAN(VLAN)は通常、顧客宅内機器(CPE)デバイスに対応し、VLAN はイーサネット フレームの内部 VLAN タグ(顧客 VLAN、または C-VLAN タグと呼ばれる)によって識別されます。VLAN のセットは、DSL アクセス マルチプレクサ(DSLAM)でグループ化し、同じ外側の VLAN タグ(サービス VLAN、または S-VLAN タグと呼ばれる)を使用して識別できます。サービス VLAN は通常、ブロードバンド リモート アクセス サーバー(B-RAS)レベルで収集されます。階層型スケジューラにより、サービス VLAN レベルだけでなく、物理インターフェイスなどのその他のレベルでのシェーピングとスケジューリングを提供できます。つまり、一連の論理インターフェイスをグループ化し、スケジューリングおよびシェーピングパラメーターを論理インターフェイスセットと他のレベルに適用できます。
拡張IQ2(IQ2E)PICを搭載したジュニパーネットワークスMXシリーズ5Gユニバーサルルーティングプラットフォームとシステムでは、VLANセットレベルを含む4つの異なるレベルのいずれかでCoSシェーピングとスケジューリングを適用できます。この設定は、MXシリーズルーターまたはIQ2E PICでのみ使用できます。Junos OSリリース16.1以降、特定のMPCは最大5レベルのスケジューラ階層をサポートしています。
サポートされているスケジューラ階層は次のとおりです。
物理インターフェイス(レベル 1)
サービスVLAN(レベル 2はMXシリーズルーター固有)
論理インターフェイスまたは顧客 VLAN(レベル 3)
キュー(レベル 4)
ユーザーは、トラフィック制御プロファイル(output-traffic-control-profile
シェーピングレート、保証レート、および送信レートとバッファ遅延を持つスケジューラマップを指定できます)を指定できます。スケジューラ マップには、キュー(転送クラス)を対応するスケジューラ(スケジューラがキューのプロパティを定義)へのマッピングが含まれています。キューのプロパティでは、バッファー サイズやドロップ プロファイルなどの送信レートとバッファー管理パラメーターを指定できます。
CoS階層スケジューリングを設定するには、物理インターフェイスに ステートメントを含めることで hierarchical-scheduler
階層型スケジューリングを有効にする必要があります。