ゼロタッチプロビジョニングの概要
ゼロタッチプロビジョニング(ZTP)により、ネットワーク内の新しいジュニパーネットワークスデバイスを、手動による操作を最小限に抑えて自動的にプロビジョニングできます。ZTP 機能では、動的ホスト構成プロトコル(DHCP)を使用してデバイスをプロビジョニングします。ZTPを使用して、一度に複数のデバイスをオンボーディングできます。
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Paragon Automationでは、ZTPを使用してオンボードできるのはMXシリーズとQFXシリーズのデバイスのみです。
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Junos OS デバイス上の ZTP の場合、サポートされているバージョンは Junos OS リリース 21.1 以降です。イメージ のデプロイを参照してください。
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Junos OS Evolvedを実行しているデバイスでは、ZTPプロセスによってブートストラップ設定が適用され、IPアドレスがデバイスにリースされます。ZTP は、デバイス上のイメージをアップグレードしません。
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Paragon Automationがインストールされているサブネットとは異なるサブネットに存在するデバイスのオンボーディングにZTPを使用するには、 ZTP用のDHCPリレーを設定するを参照してください。
Paragon Automationと同じサブネット上に存在するデバイスのオンボーディングにZTPを使用するには、次の手順に従います。
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リースに使用できる IP アドレス(範囲)、対応するゲートウェイ情報、root パスワードやシリアル番号などのデバイスの詳細など、デバイスをオンボードするための入力を指定する方法については、「 [デバイス] ページについて」を参照してください。
Paragon Automationはジョブをトリガーし、ジョブにはZTPプロセスの進行状況が表示されます。
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Paragon Automationで事前に設定されたDHCPサーバーは、IPアドレスを要求するデバイスに利用可能なIPアドレスをリースします。
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デバイスは、DHCPサーバーから受け取ったIPアドレスを使用してParagon Automationに接続します。
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ZTPに必要なブートストラップ設定とソフトウェアイメージ(Paragon Automationの内部HTTPサーバーを介して提供)がデバイスにインストールされます。
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デバイスはParagon AutomatonとNETCONFセッションを確立し、インベントリ、コンフィギュレーション、コンフィギュレーションバージョンを同期させます。
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(オプション)ZTP ジョブの進行状況は、[ジョブ(> ジョブの監視)] ページで監視できます。
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ZTPジョブが完了したら、[デバイス(設定>デバイス)]ページに移動して、オンボードされたデバイスのリストを表示できます。
利点
Paragon AutomationのZTPには、以下のメリットがあります。
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デバイス設定の簡素化、迅速化、自動展開。
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より正確な自動生成されたデバイス構成。
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最小限の手動操作で、デバイスのプロビジョニングを高速化。