Junos OS リリース 12.3 では、VPLS ルーティング インスタンス当たり最大 262,143 個の MAC アドレスをサポートすることで、タイプ 5 FPC を搭載した T4000 ルーターでの VPLS(仮想プライベート LAN サービス)MAC アドレス学習を改善できます。リリース12.3以前のJunos OSリリースでは、タイプ5 FPCを搭載したT4000ルーターは、VPLSルーティングインスタンスあたり65,535のMACアドレスのみをサポートしています。
タイプ 5 FPC を搭載した T4000 ルーターで VPLS MAC アドレス学習を改善するには、
- 階層レベルで ステートメントを含めることで、
enhanced-mode
ネットワークサービスモードを [edit chassis network-services]
有効にします。
[edit chassis network-services]
user@host# set enhanced-mode
メモ:
ステートメントを enhanced-mode
設定し、設定をコミットした後、警告メッセージが表示され、ルーターを再起動するよう求められます。
- 運用モードでシステムの再起動を実行します。
user@host> request system-reboot
ルーターの再起動後、残りのFPCがオフラインになっている間は、T4000タイプ5 FPCのみがオンラインになります。運用モード コマンドを使用して、FPC のステータスを show chassis fpc
検証できます。
- 階層レベルで VPLS MAC アドレス テーブルのサイズを
[edit routing-instance instance-name protocols vpls]
変更します。
[edit routing-instance instance-name protocols vpls]
user@host# set mac-table-size size
例えば、各 vpls
ルーティング インスタンスの MAC アドレス学習制限を 262,143 アドレスに設定するには、
[edit routing-instance vpls protocols vpls]
user@host# set mac-table-size 262143
メモ:
ステートメントは enhanced-mode
、VPLSルーティングインスタンスあたり最大262,143のMACアドレスをサポートします。ただし、各インターフェイスの MAC アドレス学習制限は変わりません(つまり、65,535 MAC アドレス)。
- 設定モードで、設定を確認します。
user@host# show routing-instances instance-name
vpls {
instance-type vpls;
protocols {
vpls {
mac-table-size {
262143;
}
}
}
}
タイプ 5 FPC を搭載した T4000 ルーターで改善された VPLS MAC アドレス学習機能を無効にするには、[edit
] 階層レベルに ステートメントを含delete chassis network-services enhanced-mode
めます。
メモ:
ネットワークサービスモードを無効にして設定をコミットした後、ルーターを再起動するよう促す警告メッセージが表示されます。ルーターを再起動する必要があります。再起動せずに続行すると、予期しないシステム動作が発生する可能性があります。