MXシリーズ5GユニバーサルルーティングプラットフォームでのVPLSロードバランシングの設定
Junos OSリリース9.5以降では、MXシリーズルーターでは、フレームペイロード内のレイヤー3およびレイヤー4ヘッダーのフィールドを使用するように、レイヤー2トラフィックのロードバランシングハッシュキーを設定できます。また、M120ルーターとM320ルーターのみでIPおよびMPLS情報に基づいてVPLSロードバランシングを設定することもできます。詳細については、「 IPおよびMPLS情報に基づくVPLSロードバランシングの設定」を参照してください。
MXシリーズルーターでは、レイヤー3またはレイヤー4の情報、あるいはその両方に基づいてロードバランシングを設定できます。
MXシリーズルーターでVPLSロードバランシングを設定して、レイヤー3IP情報またはレイヤー4ヘッダー、またはその両方を含めるには:
[edit forwarding-options hash-key family multiservice]階層レベルにpayloadステートメントを含めます。[edit forwarding-options hash-key family multiservice payload]階層レベルにipステートメントを含めます。
レイヤー3情報を含むようにVPLSロードバランシングを設定するには:
[edit forwarding-options hash-key family multiservice payload ip]階層レベルにlayer-3ステートメントを含めます。[edit forwarding-options hash-key family multiservice payload ip layer-3]階層レベルでsource-ip-onlyステートメントを含め、IPソースアドレスに関する情報のみをハッシュキーに含めます。[edit forwarding-options hash-key family multiservice payload ip layer-3]階層レベルでdestination-ip-onlyステートメントを含め、ハッシュキーにのみIP宛先アドレスに関する情報を含めます。注:source-ip-onlyステートメントまたはdestination-ip-onlyステートメントのどちらかを一度に設定できます。両方を設定することはできません。それらは相互に排他的です。
レイヤー4情報を含むようにVPLSロードバランシングを設定するには:
[edit forwarding-options hash-key family multiservice payload ip]階層レベルでlayer-4ステートメントを含めます。
以下の例では、送信元レイヤー 3 IP アドレス オプションとレイヤー 4 ヘッダー フィールド、および送信元と宛先の MAC アドレスを使用するように構成されたロードバランシングを示しています。
[edit forwarding-options hash-key]
family multiservice {
source-mac;
destination-mac;
payload {
ip {
layer-3 {
source-ip-only;
}
layer-4;
}
}
}