VPLSルーティングインスタンスで使用されるVTインターフェイスの指定
デフォルトでは、Junos OSは、リモートサイトからのトラフィックをカプセル化解除するためにルーターに利用可能な仮想トンネル(VT)インターフェイスの1つを自動的に選択します。Junos OSは、現在利用可能なVTインターフェイスを繰り返し、新しいリモートサイトが検出され、新しい接続が立ち上がるにつれて、利用可能なVTインターフェイスのリストを定期的に更新します。ただし、VPLSトラフィックを受信するVTインターフェイスを明示的に設定することもできます。
階層レベルで ステートメントをtunnel-services
[edit routing-instances routing-instance-name protocols vpls]
含めることで、特定のVPLSルーティングインスタンスのトラフィックを特定のVTインターフェイスに転送するように指定できます。こうすることで、ルーター上で利用可能なすべての VT インターフェイス間で VPLS トラフィックを負荷分散できます。
ステートメントには tunnel-services
、以下のオプションが含まれています。
devices
—VPLSルーティングインスタンスで使用できるVTインターフェイスを指定します。このオプションを設定しない場合、ルーターで利用可能なすべての VT インターフェイスを、このインスタンスのトラフィックのカプセル化解除に使用できます。primary
—VPLSルーティングインスタンスが使用するプライマリVTインターフェイスを指定します。指定されたVTインターフェイスは、このルーティングインスタンスのMPLSコアネットワークからのすべてのVPLSトラフィックのカプセル化を解除するために使用されます。指定されたVTインターフェイスが利用できない場合、VPLSトラフィックの処理には、他の許容可能なVTインターフェイス(デバイスオプションで指定)の1つが使用されます。このオプションを設定しない場合、任意の許容可能な VT インターフェイスを使用して、コアからの VPLS トラフィックのカプセル化を解除できます。
VPLSのドキュメントでは、ルーティング機能を提供するすべてのデバイスを指すために、PEルーターなどの用語「ルーター」という言葉が使用されています。
特定のVPLSルーティングインスタンスのトラフィックを特定のVTインターフェイスに転送するように指定するには、 ステートメントを tunnel-services
含めます。
tunnel-services { devices device-names; primary primary-device-name; }
これらのステートメントは、以下の階層レベルで設定できます。
[edit routing-instances routing-instance-name protocols vpls]
[edit logical-systems logical-system-name routing-instances routing-instance-name protocols vpls]