設定によっては、ルーターまたはスイッチがグレースフルルーティングエンジンスイッチオーバー(GRES)を実行する準備が整うまでに、さまざまな時間が必要です。デバイスの準備が整う前に GRES 操作を試みると、システムエラーや予期しない動作が発生する可能性があります。
データベース同期の観点から、バーチャルシャーシ設定内のメンバールーターまたはスイッチが GRES 操作の準備ができているかどうかを確認するには、GRES 操作を開始する前に、バーチャルシャーシ プライマリルーターまたはスイッチ(VC-Pp)から request virtual-chassis routing-engine master switch check コマンドを発行します。GRES 操作を開始する前に request virtual-chassis routing-engine master switch check コマンドを使用することで、メンバールーターまたはスイッチの加入者管理データベースとカーネルデータベースが同期され、GRES 操作の準備が整っていることを確認できます。
データベース同期の観点から、メンバールーターまたはスイッチが GRES の準備ができているかどうかを判断するには、次のようにします。
- バーチャルシャーシ プライマリ ルーターまたはスイッチ(VC-Pp)から
request virtual-chassis routing-engine master switch check コマンドを発行します。
{master:member0-re0}
user@host> request virtual-chassis routing-engine master switch check
request virtual-chassis routing-engine master switch check コマンドは、メンバールーターまたはスイッチ上のさまざまなシステムおよびデータベースコンポーネントをチェックして、GRES の準備ができているかどうかを判別しますが、グローバル GRES 操作自体は開始しません。準備状態検査には、グローバル GRES 操作が開始される前に、300 秒後に期限が切れるシステムタイマーが完了していることを確認することが含まれます。
request virtual-chassis routing-engine master switch checkコマンドの結果を確認して、データベース同期の観点から、メンバールーターまたはスイッチが GRES 操作の準備ができているかどうかを判断します。
メンバールーターまたはスイッチが GRES の準備ができている場合、 request virtual-chassis routing-engine master switch check コマンドは GRES の準備ができていることを確認するメッセージを表示します。例えば:
{master:member0-re0}
user@host> request virtual-chassis routing-engine master switch check
Switchover Ready
メンバールーターまたはスイッチが GRES の準備ができていない場合、 request virtual-chassis routing-engine master switch check コマンドは、システムの準備状況に関する情報を表示します。例えば:
{master:member0-re0}
user@host> request virtual-chassis routing-engine master switch check
error: chassisd Not ready for mastership switch, try after 217 secs.
mastership switch request NOT honored, backup not ready
特定のコマンド出力は、メンバールーターまたはスイッチの GRES 準備状態によって異なります。