加入者管理 IGMP モデルの概要

IPTV ネットワークでは、セットトップ ボックス(STB)がアップストリーム デバイス(マルチサービス アクセス ノード[MSAN]やサービス ルーターなど)にマルチキャスト グループの加入者への送信を開始または停止するかどうかを通知する IGMP コマンドを送信すると、チャネルの変更が発生します。さらに、IGMP ホストは、受信しているチャネル(マルチキャスト グループ)に関する通知を STB に定期的に要求します。

加入者管理ネットワークには、以下の方法で IGMP を実装できます。

• Static IGMP—すべてのマルチキャスト チャネルが MSAN に送信されます。MSAN は、チャネルの送信を開始または停止する IGMP 要求を受信すると、マルチキャスト グループに加入者を追加してから、IGMP パケットを破棄します。

• IGMP Proxy- 現在表示されているマルチキャスト チャネルのみが MSAN に送信されます。MSAN は、現在 MSAN に転送されていないチャネルの表示要求を受信した場合、そのリクエストをアップストリームに転送します。しかし、アップストリームのデバイスでは、各加入者からのチャネル変更要求がすべて表示されるわけではないので、帯域幅制御オプションが制限されます。

• IGMP Snooping- 現在表示されているマルチキャスト チャネルのみが MSAN に送信されます。MSAN は、すでにチャネルを受信している場合でも、すべての IGMP リクエストをアップストリームで転送します。アップストリームデバイスは、各加入者からのチャネル変更要求をすべて確認します。IGMP スヌーピングを使用することで、ブロードバンド サービス ルーターは、サービスの組み合わせと各加入者の帯域幅要件を決定し、各サービスで使用可能な帯域幅を調整できます。

• IGMP Passthrough—MSAN は、ブロードバンド サービス ルーターにアップストリームの IGMP パケットを透過的に通過させます。

また、IGMP ホスト(ソース)は、受信したいマルチキャスト グループに関する情報を各クライアントに送信するよう要求することで、正しいトラフィックを送信していることを定期的に確認します。この IGMP クエリー への応答により、かなりアップストリームのトラフィック バーストが発生する可能性があります。

IGMPv2は、IPTVのサポートに必要な最小レベルであり、最も広く導入されています。新しい規格ではIGMPv3を指定しています。