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パスに割り当てられた不等な帯域幅とBGPトラフィックのロードバランシングの理解

マルチパスオプションは、アクティブなルート決定プロセスからタイブレイカーを削除します。従って、複数ソースから学習した等コストBGPルートを転送テーブルにインストールすることを可能にします。しかし、利用可能なパスが等コストでない場合、トラフィックを非対称にロードバランンシングするのがよいでしょう。

複数のネクストホップを転送テーブルにインストールすると、特定の転送ネクストホップが、Junos OSのプレフィックス単位のロードバランシングアルゴリズムによって選択されます。このプロセスは、パケットの送信元と宛先アドレスに対してハッシュを行い、利用可能なネクストホップの1つにプレフィックスペアを決定的にマップします。ハッシュプレフィックス単位マッピングは、インターネットピアリング交換上で起こり得るハッシュ機能が大量のプレフィックスとともに提供されている場合に、最も効果的に機能し、通信ノードのペア間のパケットの並び替えを防止する役割を果たしています。

エンタープライズネットワークは、通常、デフォルト動作を変更し、 パケット単位 のロードバランシングアルゴリズムを起動します。ここで、パケット単位ということを強調しているのは、その用途が、当初のインターネットプロセッサーASICの動作履歴に由来する誤った名称だからです。実際には、現在のジュニパーネットワークスのルーターは、プレフィックス単位(デフォルト)とフロー単位のロードバランシングをサポートしています。後者は、送信元アドレス、宛先アドレス、トランスポートプロトコル、着信インターフェイス、およびアプリケーションポートを含む、さまざまなレイヤー3およびレイヤー4ヘッダーに対するハッシュを要します。その効果は、個々のフローを特定のネクストホップにハッシュしたことにより、そして特により少ない数の発信元と宛先のペア間のルーティングの場合、利用可能なネクストホップ上でより均等な分散するという結果をもたらします。

パケット単位のロードバランシングを使用すると、2つのエンドポイント間の通信ストリームを構成するパケットの並べ替えが行われる可能性がありますが、個々のフロー内のパケットは正しいシーケンスを維持します。プレフィックス単位かパケット単位のロードバランシングのどちらを選択しても、アクセスリンクの非対称性に技術的課題が発生する可能性があります。いずれにしても、例えばT1リンクにマッピングされたプレフィックスまたはフローは、例えばファストイーサネットアクセスリンクにマッピングされたフローと比較した場合、パフォーマンスが低下します。さらに、トラフィックロードが多い場合、等しいロードバランシングでのいかなる試みも、T1リンクの完全飽和状態や、パケット損失から生じるセッション中断へとつながる可能性が高いです。

幸い、ジュニパーネットワークスのBGP実装は、帯域幅コミュニティーの概念をサポートしています。この拡張コミュニティーは特定のネクストホップの帯域幅を符号化し、マルチパスと組み合わされた場合、ロードバランシングアルゴリズムは、相対帯域幅に比例する一連のネクストホップにフローを分散させます。つまり、10Mbpsと1Mbpsのネクストホップがある場合、平均9フローが、低速のものすべてを高速ネクストホップにマップするということです。

BGP帯域幅コミュニティーの使用は、パケット単位のロードバランシングでのみサポートされています。

設定タスクは、2つあります。

  • 外部BGP(EBGP)ピアリングセッションの設定、マルチパスの有効化、およびインポートポリシーの定義を行い、リンク速度を反映する帯域幅コミュニティーでルートをタグ付けします。

  • トラフィックの最適な分散のために、パケット単位(実際にはフロー単位)のロードバランシングを有効にします。