ソフトウェアアップグレードまたはダウングレード中のYANGパッケージと設定の管理
Junos OSを実行している特定のデバイスでは、デバイス上のカスタムYANGモジュールを読み込んで、Junos OSがネイティブにサポートしていないデータモデルを追加できます。YANG データ モデルを追加、更新、または削除すると、Junos OS はそのスキーマを再構築し、更新されたスキーマに対してアクティブな設定を検証します。
Junos OSをアップグレードまたはダウングレードすると、デフォルトでは、システムがソフトウェアパッケージまたはバンドルを現在の設定と照合します。インストール中は、カスタム YANG データ モデルのスキーマは使用できません。その結果、アクティブな設定にこれらのモデルへの依存関係が含まれている場合、ソフトウェアの検証は失敗し、アップグレードまたはダウングレードが失敗します。
さらに、FreeBSD バージョン 6 に基づいて Junos OS を実行しているデバイスは、ソフトウェア インストール プロセス中にデバイスからカスタム YANG パッケージを削除します。この Junos OS バリアントの場合、アクティブな設定にカスタム YANG データ モデルへの依存関係が含まれている場合、最初のブートタイム コミット中に設定データを検証できないため、設定に対してソフトウェアを検証しなくても、ソフトウェアのインストールは失敗します。
このような理由から、1つ以上のカスタムYANGモジュールが追加されたデバイスでJunos OSイメージをアップグレードまたはダウングレードする前に、カスタムYANGデータモデルに対応するすべての設定データをアクティブな設定から削除する必要があります。ソフトウェアのインストールが完了したら、YANGパッケージと対応する設定データ(必要な場合)をデバイスに追加し直します。タスクについては、このトピックで概要を説明します。
Junos OS をアップグレードまたはダウングレードする前に、OpenConfig パッケージに対応する設定データを削除する必要はありません。
設定データのバックアップと削除
設定にカスタム YANG データ モデルへの依存関係が含まれている場合:
YANG パッケージと設定データの復元
ソフトウェアのインストールが完了したら、YANGパッケージをデバイスに読み込み(必要な場合)、必要に応じてパッケージに関連付けられた設定データを復元します。ソフトウェアのアップグレード時またはダウングレード時に、アップグレードされた FreeBSD を搭載した Junos OS を実行するデバイスはカスタム YANG パッケージを保持します。一方、FreeBSD バージョン 6 に基づいて Junos OS を実行しているデバイスはパッケージを削除します。