MBGP MVPN の冗長仮想トンネル インターフェイスについて
マルチプロトコルBGP(MBGP)マルチキャストVPN(MVPN)では、コアリンクの帯域幅使用を最適化するために、プロバイダエッジ(PE)ルータとプロバイダコア(P)ルータを組み合わせたルーターとして機能するルーティングデバイスでのマルチキャストトラフィックには、VTインターフェイスが必要です。P ルーターが PE ルーター(マルチキャスト トラフィックの出口点)としても機能する場合、VT インターフェイスはトラフィックの複製を防止します。
Junos OSリリース12.3以降、ルーティングインスタンスに最大8個のVTインターフェイスを設定できるようになり、同じマルチキャストVPNルーティングインスタンス内でトンネルPICの冗長性を確保できます。アクティブな VT インターフェイスに障害が発生すると、セカンダリ インターフェイスが引き継ぐため、重複することなくマルチキャスト トラフィックの管理を続行できます。
冗長 VT インターフェイスは、RSVP ポイントツーマルチポイント プロバイダ トンネルおよびマルチキャスト LDP プロバイダ トンネルでサポートされています。この機能はエクストラネットでも機能します。
VTインターフェイスの1つをプライマリインターフェイスとして設定できます。VT インターフェイスがプライマリとして設定されている場合、その VT インターフェイスは、LSP(ラベルスイッチ パス)上のコアからルーティング インスタンスに着信するトラフィックに使用されるネクスト ホップになります。VT インターフェイスがプライマリとして設定され、その VT インターフェイスがユニキャスト トラフィックとマルチキャスト トラフィックの両方に使用される場合、マルチキャスト トラフィックのみが影響を受けます。
プライマリとして設定された VT インターフェイスがない場合、またはプライマリ VT インターフェイスが使用できない場合、使用可能な設定済み VT インターフェイスの 1 つが、LSP 上のコアからルーティング インスタンスに着信するトラフィックに使用されるネクスト ホップとして選択されます。使用中の VT インターフェイスが何らかの理由でダウンした場合、ルーティング インスタンスで使用可能な別の設定済み VT インターフェイスが選択されます。使用中の VT インターフェイスが変更されると、インスタンス内のすべてのマルチキャスト ルートも、トラフィックを受信できるように、RPF(リバース パス フォワーディング)インターフェイスを新しい VT インターフェイスに切り替えます。
冗長性を最大限に活用するために、複数の VT インターフェイスを設定する場合、少なくとも 1 つの VT インターフェイスを他の VT インターフェイスとは異なるトンネル PIC に配置することをお勧めします。ただし、Junos OSはこれを強制しません。
変更履歴テーブル
機能のサポートは、使用しているプラットフォームとリリースによって決まります。 機能エクスプローラー を使用して、機能がプラットフォームでサポートされているかどうかを判断します。