802.1Q VLAN IDとイーサネットインターフェイスタイプ

VLAN(仮想LAN)は、サブネットのデータリンク接続を提供することにより、ローカルエリアネットワーク(LAN)の概念を抽象化します。VLANを使用すると、ネットワーク管理者は、新しいケーブルを使用したり、現在のネットワークインフラストラクチャに大きな変更を加えたりすることなく、システムの機能要件とセキュリティ要件に合わせて単一のスイッチネットワークを簡単に分割できます。各VLANは、イーサネットフレーム内でIEEE 802.1Qタグとして送信および受信されるVLAN IDによって一意に識別できます。

論理インターフェイスを特定のVLAN IDに関連付けることで、ルーターを最大4095の異なるVLANに分割できます(ルーターのモデルと物理インターフェイスのタイプによって異なります)。

VLAN ID 0 はフレームの優先度タグ付けのために予約されています。VLAN ID 1 から 511 は、通常の VLAN 用に予約されています。VLAN ID 512 以上は、CCC(VLAN 回線クロスコネクト)用に予約されています。

ギガビットイーサネットIQインタフェースおよびSFP付きギガビットイーサネットPIC(10ポートギガビットイーサネットPICおよびM7iルータ内蔵ギガビットイーサネットポートを除く)では、物理インタフェースにフレキシブルイーサネットサービスカプセル化を設定することが可能です。柔軟なイーサネットサービスのカプセル化により、1〜511のVLAN IDは通常のVLAN用に予約されなくなります。

ユーザーが設定可能なVLANの最大数は、Dense-FE PIC(8ポート/12ポート/48ポート)の各ポートで15です。

表 1 インターフェイスタイプ別にVLAN ID範囲を一覧表示します。