Junos OS ルーティングおよび転送テーブル
Junos OSルーティングプロトコルプロセスの主な機能は、ルーティングエンジンのルーティングテーブルを維持し、これらのテーブルを使用してネットワークの宛先へのアクティブなルートを決定することです。その後、ルーティングプロトコルプロセスは、これらのルートをルーティングエンジンの転送テーブルにインストールします。そして、Junos OS カーネルは、この転送テーブルをパケット転送エンジンにコピーします。
ルーティング プロトコル プロセスは、複数のルーティング テーブルを維持します。デフォルトでは、以下の3つのルーティングテーブルが維持されます。要件に合わせて追加のルーティングテーブルを設定できます。
ユニキャスト ルーティング テーブル — ルーターで実行されているすべてのユニキャスト ルーティング プロトコルのルーティング情報を保存します。BGP、IS-IS、OSPF、RIP はすべて、そのルーティング情報をこのルーティング テーブルに格納します。このルーティング・テーブルに含まれるように、静的ルートなどの追加ルートを設定することができます。BGP、IS-IS、OSPF、RIP は、ネイバーにルーティング情報をアドバタイズする際に、このルーティング テーブル内のルートを使用します。
マルチキャスト ルーティング テーブル(キャッシュ):実行中のすべてのマルチキャスト プロトコルのルーティング情報を格納します。 DVMRP と PIM はどちらもルーティング情報をこのルーティング テーブルに保存し、このルーティング テーブルに含める追加ルートを設定できます。
MPLS ルーティング テーブル — MPLS パスとラベル情報を格納します。
ルーティング プロトコル プロセスは、各ルーティング テーブルを使用して、収集されたルーティング情報を使用してネットワーク宛先へのアクティブ ルートを決定します。
ユニキャストルートの場合、ルーティングプロトコルプロセスは、最も優先ルート(優先値が最も低いルート)を選択してアクティブなルートを決定します。デフォルトでは、ルートの優先値は、ルーティングプロトコルプロセスがルートについて学習した方法の関数に過すだけです。ルーティングポリシーとソフトウェア設定パラメーターを使用して、デフォルトのプリファレンス値を変更できます。
マルチキャスト トラフィックの場合、ルーティング プロトコル プロセスは、トラフィック フローとマルチキャスト ルーティング プロトコル アルゴリズムで指定されたその他のパラメーターに基づいてアクティブ ルートを決定します。ルーティングプロトコルプロセスは、各ネットワーク宛先への1つ以上のアクティブなルートをルーティングエンジンの転送テーブルにインストールします。