IPv6 アドレスに埋め込まれた IPv4 アドレス
ステートフル NAT64 と XLAT464 は、指定した IPv6 プレフィックスを使用して IPv6 アドレスに IPv4 アドレスを埋め込みます。使用するプレフィックス長によって、IPv4 アドレスの組み込み方法が決まります。
IPv4アドレスが埋め込まれたIPv6アドレスは、可変長プレフィックス、埋め込みIPv4アドレス、および可変長サフィックスで構成されています。ビット64~71は予約されており、0に設定する必要があります。サフィックスは埋め込み IPv4 アドレスの最後のビットに続き、サフィックス ビットは無視され、0 に設定する必要があります。
表 1 に示すように、IPv4 に埋め込まれた IPv6 アドレスの形式は、プレフィックス長によって異なります。
プレフィックス長 |
プレフィックス ビット |
IPv4 アドレス ビット |
予約ビット(0 に設定する必要があります) |
サフィックスビット |
---|---|---|---|---|
32 |
0-31 |
32~63 |
64~71 |
72~127 |
40 |
0~39 |
40~63、72~79 |
64~71 |
80~127 |
48 |
0~47 |
48~63、72~87 |
64~71 |
88~127 |
56 |
0~55 |
56~63、72~95 |
64~71 |
96~127 |
64 |
0~63 |
72~103 |
64~71 |
104~127 |
96 |
0~95 |
96~127 |
64~71 |
サフィックスビットなし |
次の表は、さまざまなプレフィックス長のために IPv6 アドレスに埋め込まれた IPv4 アドレスの例を示しています。
IPv6 プレフィックス |
IPv4 アドレス |
IPv6 アドレスに埋め込まれた IPv4 アドレス |
---|---|---|
2001:db8::/32 |
192.0.2.33 |
2001:db8:c000:221:: |
2001:db8:100:::/40 |
192.0.2.33 |
2001:db8:1c0:2:21:: |
2001:db8:122:::/48 |
192.0.2.33 |
2001:db8:122:c000:2:2100:: |
2001:db8:122:300:::/56 |
192.0.2.33 |
2001:db8:122:3c0:0:221:: |
2001:db8:122:344:::/64 |
192.0.2.33 |
2001:db8:122:344:c0:2:2100:: |
2001:db8:122:344:::/96 |
192.0.2.33 |
2001:db8:122:344::192.0.2.33 |