PIM の BFD の設定
BFD(Bidirectional Forwarding Detection)プロトコルは、ネットワークの障害を検知するシンプルな Hello メカニズムです。BFD は、さまざまなネットワーク環境およびトポロジーで動作します。1 組のルーティング デバイスが BFD パケットを交換します。Hello パケットは、指定された定期的な間隔で送信されます。指定した間隔の後、ルーティング デバイスが応答の受信を停止すると、ネイバー障害が検知されます。BFD 障害検知タイマーは、PIM(プロトコル独立マルチキャスト)hello ホールド タイムよりも時間制限が短いので、検知が迅速になります。
BFD 障害検知タイマーは適応性に非常に高く、高速または低速に調整できます。BFD 障害検知タイマー値が低くなると、障害検知は高速化し、その逆も同様です。たとえば、隣接関係に障害が発生した場合、タイマーは大きな値に適応できます(つまり、タイマーが障害を検出する時間が遅くなる)。または、ネイバーが設定値よりもタイマーの高い値をネゴシエートすることができます。タイマーは、BFD セッション フラップが 15 秒のスパンで 3 回を超える場合に、より高い値に適応します。ローカル BFD インスタンスがセッション フラップの理由である場合、バックオフ アルゴリズムによって受信(Rx)の間隔が 2 増加します。リモート BFD インスタンスがセッション フラップの理由である場合、送信(Tx)の間隔が 2 つ増します。コマンドを使用 clear bfd adaptation
して、BFD インターバル タイマーを設定値に返します。コマンド clear bfd adaptation
は無制御です。つまり、コマンドはルーティング デバイスのトラフィック フローに影響を与えるしません。
PIM で BFD を有効にするには、最小送信間隔と最小受信間隔を指定する必要があります。
障害検知を有効にするには、次の方法に注意してください。