Junos Fusion Enterpriseのストーム制御について
ストーム制御により、スイッチはトラフィック レベルを監視し、指定されたトラフィック レベル(ストーム制御レベルまたはストーム制御帯域幅と呼ばれる)を超えた場合にブロードキャスト、マルチキャスト、未知のユニキャスト パケットをドロップして、パケットの増殖とサービスの低下を防ぐことができます。スイッチにパケットをドロップさせる代わりに、ストーム制御レベルを超えた場合にインターフェイスをシャットダウンしたり、インターフェイスを一時的に無効にするようにストーム制御を設定することができます。
Junos Fusion Enterprise のストーム制御設定は、スタンドアロンの EX9200 スイッチと同じです。詳細については、 スイッチング デバイスのトラフィック レベルを管理するためのストーム制御についてを参照してください。
デュアル アグリゲーション デバイスを持つ Junos Fusion Enterprise では、ストーム制御機能に影響を与える特別な考慮事項があります。Junos Fusion Enterpriseのストーム制御を設定する際には、以下の要件を理解する必要があります。
サテライト デバイスの拡張ポートで受信したブロードキャスト、マルチキャスト、および未知のユニキャスト パケットは、2 つの異なるアグリゲーション デバイスに転送できるため、ストーム制御プロファイルは、サテライト デバイスの拡張ポートで受信した累積トラフィックではなく、特定のアグリゲーション デバイスに到達する累積トラフィックに適用されます。
ストーム制御レベルを超え、その結果ポートをシャットダウンするアクションが行われる場合、ストームを検知したアグリゲーション デバイスによって拡張ポートがダウンし、ステータスがピア アグリゲーション デバイスに同期されます。
シャットダウンは物理インターフェイスレベルで適用されます。スタンドアロンEX9200スイッチでは、ストーム制御シャットダウンは論理インターフェイスレベルで適用されます。
一方のアグリゲーションデバイスで
clear ethernet-switching recovery-timeout
コマンドを実行すると、もう一方のアグリゲーションデバイスのエラーもクリアされます。シャットダウン時にリカバリー タイマーが設定されていれば、タイマーが切れると両方のアグリゲーション デバイスでエラーがクリアされます。