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重複 MAC アドレスの検出設定の変更

ホストが物理的に移動したり、ホストが別のイーサネット セグメントで再設定されると、PE デバイスは更新された MAC アドバタイズ ルートを他の PE デバイスに送信して、ルート テーブルを更新します。ネットワークに誤った設定がある場合、MACアドバタイズメッセージは異なるルート間で揺れ動き、MACアドレスのフラッピングを引き起こします。これにより、ネットワークがより脆弱になり、ネットワークリソースが浪費されます。Junosは、デフォルトでMACモビリティを自動的にサポートします。MACモビリティを無効にするには、 set protocols evpn mac-mobility no-sequence-numbers ステートメントを使用します。

また、Junos OSは、重複するMACアドレスを自動的に検出して抑制します。オプションで、重複するMACアドレスを抑制する時間の長さを設定することもできます。PE デバイスで重複する MAC アドレスが検出されると、Junos OS は syslog メッセージを生成します。

重複MACアドレスの検出設定を変更するには、[edit routing-instances routing-instance-name protocols] 階層レベルまたは[edit logical-systems logical-system-name routing-instances routing-instance-name protocols]階層レベルのいずれかにduplicate-mac-detectionステートメントを含めます。

duplicate-mac-detectionステートメントでは、以下のオプションを変更することができます。

  • detection-window- 重複する MAC アドレスの検出に使用される時間間隔。値は 5 秒から 600 秒までです。デフォルトは 180 秒です

  • detection-threshold- 重複 MAC アドレスとして識別されるまでに、 detection-window 内の特定の MAC アドレスに対して検出された MAC モビリティ イベントの数。検知しきい値に達すると、MAC アドレスの更新が抑制されます。値は 2 から 20 までです。デフォルトは 5 です。

  • auto-recovery-time—(オプション)デバイスが重複するMACアドレスを抑制する時間の長さ。この期間が終了すると、MACアドレスの更新が再開されます。値は 1 分から 360 分までです。値を指定しない場合、MACアドレスは抑制され続けます。

手記:

モビリティ アドバタイズメントがエージング アウトするのに十分な時間を確保するには、detection-windowよりも大きいauto-recovery-timeを設定します。

重複するMACアドレスの抑制を手動で解除するには、 clear evpn duplicate-mac-suppression コマンドを使用します。

EVPN MACデータベース内のMAC重複アドレスを表示するには、 show evpn database コマンドを使用します。次の例は、出力例を示しています。重複 MAC 検出に関連する出力フィールドは、[状態(State)]、[モビリティ履歴(Mobility history)]、および [MAC アドバタイズメント ルート ステータス(MAC advertisement route status)] です。