レイヤー 3 のタグなしトラフィックに対する DSCP ベースの PFC の設定
DSCP ベースの PFC を設定することで、統合型イーサネット バージョン 2(RoCEv2)上のリモート ダイレクト メモリ アクセス(RDMA)などのプロトコルのレイヤー 3 接続からレイヤー 2 サブネットワークへのタグなしトラフィックに対して、ロスレスな動作をサポートできます。
DSCPベースのPFCでは、レイヤー2 VLANヘッダーの3ビットIEEE 802.1pコードポイントではなく、受信トラフィックのレイヤー3 IPヘッダーの設定された6ビット分散サービスコードポイント(DSCP)値に基づいてリンクが輻輳していることをピアに通知する一時停止フレームが生成されます。
PFC は PFC 優先度コード ポイントに対応する一時停止フレームのみを送信できるため、DSCP ベースの PFC がトリガーされたときに一時停止フレームで使用するために、6 ビット設定 DSCP 値を 3 ビット PFC 優先度にマッピングする必要があります。マッピングの設定には、転送クラスをキューにマッピングする際に、PFC優先度値をノーロス転送クラスにマッピングし、輻輳通知プロファイルを定義して、目的のDSCP値を持つトラフィック上のPFCを有効にし、PFC優先度マッピングされた転送クラス(および損失優先度)を、PFC一時停止フレームをトリガーするために設定されたDSCP値に関連付けるDSCP分類子を設定します。
ピアデバイスには、出力 PFC と、デバイス上の PFC 優先度設定に一致するように対応するフロー制御キューが設定されている必要があります。
DSCPベースのPFCを設定するには:
例えば、インターフェイス xe-0/0/1 に DSCP ベースの PFC を設定する次のサンプル コマンドでは、DSCP 値 110000 を持つ受信トラフィックが輻輳した場合、PFC 優先度 3 で PFC 一時停止フレームが生成されます。
set interfaces xe-0/0/1 unit 0 family inet address 10.1.1.2/24
set class-of-service forwarding-classes class fc1 queue-num 1 no-loss
set class-of-service forwarding-classes class fc1 pfc-priority 3
set class-of-service congestion-notification-profile dpfc-cnp input dscp code-point 110000 pfc
set class-of-service classifiers dscp dpfc forwarding-class fc1 loss-priority low code-points 110000
set class-of-service interfaces xe-0/0/1 congestion-notification-profile dpfc-cnp
set class-of-service interfaces xe-0/0/1 classifiers dscp dpfc