PFE でのイングレス オーバーサブスクリプションの管理
Ingressオーバーサブスクリプションは、受信パケットの送信レートがパケット転送エンジンとルーターが処理できるレートよりもはるかに高い状態で、重要なパケットがドロップされます。加入過剰のリンクやサービスが過剰なトラフィックを経験すると、トラフィックの損失や遅延が発生し、他のサービスやリンクに影響を与える可能性があります。
パケット転送エンジンは、受信パケットの優先度を決定するために固定ルールを使用します。パケット転送エンジンは、これらの固定ルールに基づいて、受信パケットを 優先度の高いネットワーク制御 パケットと 優先度の低いベストエフォート 型パケットに分類します。ルーティング プロトコルなどのプロトコルを持つパケットは、 ネットワーク制御 パケットとして分類されます。Telnet、FTP、SSH などのプロトコルを持つパケットは、 ベストエフォート 型パケットとして分類されます。
これらの固定ルールの制限は、カスタマー エッジ ルーターによってマークされた信頼済みおよび非ネットワーク制御パケットがトランジット ルーターに転送された場合でも、トランジット ルーターはこれらのパケットをドロップする可能性があるということです。これは、固定ルールに従って、これらのパケットがトランジット ルーターの優先度の高いパケットではないためです。
この制限を克服するために、CoS 値に基づいてトラフィック クラス マップを設定し、値を 、 network control
、または best-effort
などのreal-time
トラフィック クラスに関連付けることで、パケット転送エンジンに入るトラフィックに優先順位を付けて分類できます。トラフィッククラスマップをトランジットルーター上のインターフェイスに関連付けることができます。イングレスオーバーサブスクリプション中、ルーターインターフェイスは、このユーザー定義のトラフィッククラスマップを使用してパケット優先度を選択します。
Junos OS リリース 14.2 以降、タイプ 5 FPC を持つジュニパーネットワークス T4000 コア ルーターでトラフィック クラス マップを設定できます。
Junos OS リリース 17.2 以降、MPC を搭載したジュニパーネットワークス MX ルーターでトラフィック クラス マップを設定できます。