例:ファイル アップロード アクションを再試行するためのイベント ポリシーの設定
イベント ポリシー アクションによって出力ファイルが生成されると、後で分析するためにファイルをアーカイブできます。同様に、イベント発生時から、システムログファイル、コアファイル、設定ファイルなどのシステムファイルをアーカイブすることができます。イベント ポリシーを構成して、分析のために指定した場所に関連ファイルをアップロードできます。既定では、ファイルのアップロード操作が何らかの理由で失敗した場合、イベント ポリシーはアップロード操作を再試行しません。ただし、最初のアップロードが失敗した場合に、指定した回数だけファイルのアップロード操作を再試行するようにイベント ポリシーを構成できます。また、各再試行の間隔を設定することもできます。次のイベント ポリシーは、ファイルのアップロード操作を再試行するように構成されています。
例1
ファイルのアップロード操作を 5 秒間隔で 2 回再試行するポリシーを設定します。
event-options { policy p1 { events e1; then { execute-commands { commands { command1; } output-filename command-output.txt; destination some-dest { retry-count 2 retry-interval 5; } } } } }
例2
転送の遅延を 10 秒に設定し、ファイルのアップロード操作を 5 秒の間隔で 2 回再試行します。
event-options { policy p2 { events e1; then { execute-commands { commands { command1; } output-filename command-output.txt; destination some-dest { retry-count 2 retry-interval 5; transfer-delay 10; } } } } }
転送遅延は、最初のアップロード試行に対してのみ動作します。ポリシーは、10 秒の転送遅延後に command-output.txt ファイルをアップロードします。イベントプロセス (eventd) がアップロード操作の失敗を検出すると、eventd は 5 秒後にアップロード操作を再試行します。障害検出時間は、FTP などの伝送プロトコルに応じて、60 秒から 90 秒の範囲です。
次のシーケンスでは、再送信に 2 回失敗したファイルのアップロード操作について説明します。
ポリシーによってアップロード操作がトリガーされます。
10 秒の送信遅延。
ポリシーは、出力ファイルのアップロードを試みます。
ポリシーが送信エラーを検出します。
再試行間隔は 5 秒です。
ポリシーは、出力ファイルのアップロードを試みます。
ポリシーが送信エラーを検出します。
再試行間隔は 5 秒です。
ポリシーは、出力ファイルのアップロードを試みます。
ポリシーが送信エラーを検出します。
ポリシーは、ファイルのアップロード操作の失敗を宣言します。