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全体的なシステム状態とファブリックの負荷履歴の概要
Junos Spaceネットワーク管理プラットフォームダッシュボードまたは管理統計ページで、全体的なJunos Spaceシステム状態とファブリックの負荷を表示できます。
全体的なシステム状態
Junos Space プラットフォームの全体的なシステム状態を計算するには、クラスターの正常性とノード機能の正常性に基づく計算式を使用します。
クラスターの正常性は、現在実行されているファブリック内のノードの割合を示します。
たとえば、4 ノード ファブリックで到達可能なノードが 3 つだけの場合、クラスターの正常性は 75% です。
ロード バランサーの正常性は、負荷分散プロセスを実行している (負荷分散が有効になっている) ノードの割合を示します。
たとえば、2 つのノードで負荷分散が有効になっていて、負荷分散プロセスが 1 つのノードでのみ実行されている場合、負荷分散の正常性は 50% です。
データベースの正常性は、データベース プロセスを実行しているノード (データベース要求に対して有効) の割合を示します。
たとえば、2 つのノードがデータベース サーバーとして有効になっており、データベース プロセスが 1 つのノードでのみ実行されている場合、データベースの正常性は 50% です。
アプリケーション ロジックの正常性は、アプリケーション ロジック プロセスを実行しているノード (アプリケーション ロジック (DML およびビジネス ロジックに対して有効) が有効になっている) の割合を示します。
たとえば、アプリケーション ロジックに対して 3 つのノードが有効になっていて、アプリケーション ロジック プロセスが 2 つのノードでのみ実行されている場合、アプリケーション ロジックの正常性は 67% です。
Junos Space プラットフォームは、実行中のノードとノード機能に関するデータを取得し、次の式を適用して Junos Space システム全体の状態を判断します。 システム全体の状態 = [(実行中のノード数) / (ファブリック内のノード数)] * [(Load_Balancingプロセスを実行しているノードの数) / (負荷分散が有効なノードの数)] * [(データベースサーバープロセスを実行しているノードの数) / (データベースサーバーとして有効なノードの数)] * [(ノードの数)実行中のアプリケーションロジックプロセス)/(アプリケーションロジックに対して有効なノードの数)]
Junos Space システム全体の状態をパーセンテージで表します。この数式で前の例の値を使用すると、全体的なシステム状態は次のように計算されます。 全体的な システム状態 = 75% * 50%* 50% * 67% = 12.5%。
0 から 30% の間の値はシステムの正常性が Poor であることを示し、30% から 70% の間の値はシステムの正常性が平均的であることを示し、70% から 100% の間の値はシステムの正常性が良好であることを示します。「全体的なシステム状態」グラフには、図 1 に示すようにシステムの正常性が表示されます
システム全体の正常性は、次の条件のいずれかが検出された場合、0% (Poor) を示します。
ファブリック内のノードが実行されていません。
負荷分散プロセスを実行している負荷分散が有効になっているノードはありません。
データベース要求に対して使用可能になっているノードがなく、データベース・プロセスが実行されていません。
アプリケーションロジックに対して有効になっているノードがなく、アプリケーションロジックプロセスが実行されていません。
ファブリックのロード履歴
図 2 に示す「ファブリック負荷履歴」グラフには、ファブリック内で実行されているすべてのノードの平均 CPU 使用率が表示されます。
Junos Space プラットフォームでは、次の公式を使用してファブリックの負荷を決定します 。 ファブリック負荷 = (実行中のすべてのノードの合計 CPU 使用率) / (実行中のノードの数)
例えば、3つのノードが実行されていて、CPU使用率がそれぞれ80%、30%、10%のファブリックの場合、ファブリックの負荷は40%になります。