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cRPDを使用したVRRP
概要
cRPDの仮想ルーター冗長プロトコル(VRRP)は、静的なデフォルトルート環境における単一障害点を排除します。VRRP は、仮想ルーターに対する責任を VRRP ルーターの 1 つに動的に割り当てます。仮想ルーターに関連付けられたIPアドレスを制御するVRRPルーターをマスターと呼んでいます。マスターはこれらの IP アドレスにパケットを転送します。
マスタールーターが利用できない場合、仮想ルーターのIPアドレスのいずれかが、エンドホストによるデフォルトのファーストホップルーターとして使用されます。
VRRP のメリット
すべてのエンド ホストで動的ルーティングを設定することなく、高可用性のデフォルト パスをサポートします。
VRRP と cRPD の仕組み
概要 この設定例では、cRPDでVRRPを使用してアクティブ/バックアップロードバランシング機能を設定する方法について手順を説明します。このサポートを実現するには、2つのcRPDコンテナに仮想アドレスを持つVRRPインスタンスを設定する必要があります。1つはマスター、もう1つはバックアップとして。フェイルオーバーが発生すると、マスタールーターからバックアップルーターが仮想アドレスを取得します。
以下のコマンドを使用して、cRPD1がバックアップ状態に移行していること、およびルーターがグループens3f1_v4_111のバックアップであることを確認します。
user@crpd1> show vrrp Interface State Group VR-state VR Mode Interface-address Virtual-address ens3f1 up ens3f1_v4_111 backup Inactive 10.0.0.1/24 10.0.0.254/32
user@crpd1> show vrrp track Track Int State VRRP int Group VR State Priority ens3f2 up ens3f1 ens3f1_v4_111 backup 200
以下のコマンドを使用して、インスタンスがマスター状態に移行していること、およびルーターがグループens3f1_v4_111のマスターであることを確認します。
user@crpd1> show vrrp Interface State Group VR-state VR Mode Interface-address Virtual-address ens3f1 up ens3f1_v4_111 master Active 10.0.0.2/24 10.0.0.254/32
user@crpd1> show vrrp track Track Int State VRRP int Group VR State Priority ens3f2 up ens3f1 ens3f1_v4_111 master 200