Contrailネットワークのコンポーネントについて
Contrail Networkingは、下記の主要コンポーネントで構成されています。
Contrail Networking管理Web GUIとプラグイン は、Kubernetes、OpenShift、Mesos、OpenStack、VMware vSphere などのオーケストレーションプラットフォーム、および サービスプロバイダ運用サポート システム/運用サポート システム(OSS/BSS)と連携します。これらの統合の多くは、Red Hat、Mirantis、Canonical、NEC などの技術アライアンスとともに構築、認証、テストされています。Contrail Networking は、このようなオーケストレーション システムの下位に配置され、公開された REST API を介してノースバウンドを統合します。APIと統合によって自動的に実行でき、Contrail Command GUIと呼ばれるWeb GUIを使用して直接管理することができます。
Contrail Networking制御/管理システム:通常はコントローラーと呼ばれ、複数の機能があります。主な機能のいくつかは次のとおりです。
構成ノード—この機能は、仮想ネットワークや新しいエンドポイントなどの追加といった、ワークフローのプロビジョニングの要求をAPIから受信します。このような抽象的なハイレベルの要求を、オプションとして提供される詳細設定を使用して低レベルの指示に変換し、内部データ モデルにマップします。
制御ノード—この機能は、他のピアインスタンスと自律的に連携することで、拡張性に優れた高可用性ネットワークモデルを維持します。XMPP(Extensible Messaging and Presence Protocol)を使用して、Contrail Networking vRouter にネットワークのプロビジョニングを指示します。また、オープンな業界標準であるMP-BGPを使用して、ピアである物理ルーターとの間でネットワークの接続性および状態に関する情報を交換することもできます。これは、ハイパフォーマンスなクラウドゲートウェイルーターを通してオーバーレイネットワークとnorth-south(基幹から末端への)トラフィックをルーティングする場合に便利です。
分析ノード:この機能は、ネットワーク要素全体にわたるデータの収集、保存、関連付け、分析を行います。このデータには、統計、ログ、イベント、エラーなどが含まれています。エンドユーザーやネットワーク アプリケーションは、ノースバウンド REST API や Apache Kafka を使用し、このデータを利用できます。Web GUI を使用すると、SQL スタイルのクエリーを使用してデータを分析できます。
Contrail Networking vRouter :クラウドまたはNFVインフラストラクチャのコンピューティングノード上で稼働します。ネットワーク テナンシー、VPN、到達可能性の情報を制御機能ノードから取得し、vRouter が稼働している Linux ホスト、コンテナ、またはそのホストの仮想マシンのネイティブレイヤー 3 サービスを確実に実行します。各 vRouter は、2 つ以上の制御ノードと接続して、システムの耐障害性を最適化します。vRouterは、LinuxカーネルモジュールまたはIntelデータプレーン開発キット(DPDK)ベースのプロセスのいずれかとして、2つのハイパフォーマンスな実装のいずれかで稼働します。