Contrail は、RFC 2385 に基づく BGP ピアリングの MD5 認証をサポートしています。
このオプションにより、BGP は、接続ストリームに偽装された TCP セグメントの導入を防止できます。両方の BGP ピアを同じ MD5 キーで設定する必要があります。設定が完了すると、各 BGP ピアは送信する各セグメントの TCP ヘッダーに 16 バイトの MD5 ダイジェストを追加します。このダイジェストは、TCP セグメントのさまざまな部分に MD5 アルゴリズムを適用することによって生成されます。署名されたセグメントを受信すると、受信者は同じデータから(独自のキーを使用して)独自のダイジェストを計算して検証し、2つのダイジェストを比較します。有効なセグメントの場合、双方がキーを知っているため、比較は成功します。
BGP MD5 認証を有効にし、Contrail ノードでキーを設定する方法を次に示します。
- キーが
md5
プロビジョニングに含まれておらず、ノードが既にプロビジョニングされている場合は、md5 の引数を指定して次のスクリプトを実行できます。
contrail-controller/src/config/utils/provision_control.py
host@<your_node>:/opt/contrail/utils# python provision_control.py --host_name <host_name> --host_ip <host_ip> --router_asn <asn> --api_server_ip <api_ip> --api_server_port <api_port> --oper add --md5 “juniper” --admin_user admin --admin_password <password> --admin_tenant_name admin
- Web ユーザー・インターフェースを使用して MD5 を構成することもできます。
ポート 8080 (<node_ip>:8080) でノードの IP アドレスに接続し、[ 構成>インフラストラクチャ->BGP ルーター] を選択します。 図 1 に示すように、BGP ピアのリストが表示されます。
図1:[BGPルーターの編集]ウィンドウ
BGP ピアの場合は、ピア エントリの右側にある歯車のアイコンをクリックします。次に、[ 編集] をクリックします。これにより、[BGP ルーターの編集] ダイアログ ボックスが表示されます。
ウィンドウを下にスクロールして、[ 詳細オプション]を選択します。
認証 モード>MD5 を選択し、 認証キー の値を入力して、MD5 認証を設定します。