トランジットゲートウェイとしてのCloud-Native Router
Juniper Cloud-Native Router(JCNR)リリース23.2以降、Cloud-Native Routerは外部トラフィックのトランジットゲートウェイとして機能できるようになりました。トランジットゲートウェイであるCloud-Native Routerは、トラフィックの送信元でも宛先でもなく、中間ホップです。これは、複数の物理インターフェイス間でトラフィックを切り替えるためのバニラルーターとして機能します。Cloud-Native Routerは、転送状態に応じて、インターフェイス間のトラフィックをカプセル化またはカプセル化解除できます。
Cloud-Native Routerリリース23.2以降、Cloud-Native Routerは、トランジットゲートウェイとして機能できるようにする複数のファブリックインターフェイスをサポートしています。
トランジットルーター機能を実行するには、Cloud-Native RouterをL3モードで導入する必要があります。JCNR を展開する前に、すべての物理インターフェイス (物理機能と仮想機能) をファブリック インターフェイスとして Helm チャートに追加します。導入されたCloud-Native Routerは、実行時のファブリックインターフェイスの編集または変更をサポートしていません。ただし、実行時にポッド インターフェイスを作成または削除できます。以下は、Helm チャートの構成例です。
fabricInterface: - ens2f2: ddp: "auto" - ens1f1: ddp: "auto"
fabricInterface: - subnet: 10.0.3.0/24 gateway: 10.0.3.1 ddp: "off" - subnet: 10.0.5.0/24 gateway: 10.0.5.1 ddp: "off"
ループバックインターフェイスでIPアドレスを設定し、各Cloud-Native Routerインスタンスのトンネルエンドポイントとして使用する必要があります。ループバックIPアドレスは、BGPがピアにアドバタイズするネクストホップアドレスです。MPLSoUDPなどのカプセル化されたすべてのデータパケットは、このループバックIPアドレスとして外側のIPアドレスを持ちます。ループバックIPアドレスは、どの物理インターフェイスからでも到達可能です。ループバック IP アドレスは、MAC アドレスのない /32 サブネットに含める必要があります。例えば:
set interfaces lo1 unit 1 family inet address 10.0.0.1/32