FIPS セルフテストについて
暗号化モジュールは、FIPS モードのジュニパーネットワークス Junos オペレーティングシステム(Junos OS)が FIPS 140-2 レベル 1 のセキュリティ要件を満たすように、セキュリティルールを適用します。FIPS 用に承認された暗号アルゴリズムの出力を検証し、一部のシステム モジュールの整合性をテストするために、デバイスは次の一連の既知の回答テスト(KAT)セルフテストを実行します。
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kernel_kats
—カーネル暗号化ルーチンの KAT -
md_kats
- libmd および libc の KAT -
openssl_kats
- OpenSSL 暗号化実装用の KAT -
quicksec_kats
—KAT for QuickSec Toolkit 暗号化の実装 -
XLP
- 暗号化ライブラリ(XLP)がMS-MIC上で実行され、IPsec向けの暗号化サービスを提供します。
KATセルフテストは起動時に自動的に実行されます。条件付きセルフテストも自動的に実行され、デジタル署名されたソフトウェアパッケージ、生成された乱数、RSAとECDSAのキーペア、および手動で入力されたキーを検証します。
KATが正常に完了すると、システムログ(syslog)ファイルが更新され、実行されたテストが表示されます。
KATの1つに障害が発生すると、デバイスはパニックになり、継続的に再起動します。デバイスはUSBインストールを使用して回復できます。
file show /var/log/messages
コマンドは、システムログを表示します。