SRXシリーズ デバイスでJunos OSをアップグレードするためのUSBフラッシュ ドライブの準備
この機能により、遠隔地に配置されているSRXシリーズ デバイスへのコンソール アクセスがない場合でも、Junos OSイメージのアップグレードが容易になります。この機能を使用することで、単にイメージをUSBフラッシュ ドライブにコピーし、SRXシリーズ デバイスのUSBポートに挿入してシンプルな手順をいくつか実行するという最小限の設定作業で、Junos OSイメージをアップグレードできます。この機能は、ブート デバイスを再フォーマットし、ブート メディアの破損後にSRXシリーズ デバイスを復元するためにも使用できます。
SRXシリーズ デバイスで使用されるすべてのUSBフラッシュ ドライブには、次の機能が必要です。
USB 2.0以降。
FAT/FAT 32またはMS-DOSファイル システムでフォーマット済み
推奨USBドライブ一覧については、ナレッジ ベース記事KB31622を参照してください。
通常、USBデバイスのJunos OSパッケージは、ルート ドライブに唯一のファイル(例:junos-srxsme-15.1X49-D30.3-domestic.tgz)として格納されます。
ジュニパーネットワークスは、SRXシリーズ デバイスでサポートされていないUSBメモリ製品の試験は実施していません。サポートされていないUSBメモリ製品を使用すると、SRXシリーズ デバイスが予測不能な動作をする可能性があります。JTAC(ジュニパーネットワークス技術支援センター)は、サポートされていないハードウェアに関連する問題については限られたサポートしか提供できません。サポートされているUSBフラッシュ ドライブのみ使用することを強くお勧めします。
この機能は、シャーシ クラスタではサポートされていません。
開始する前に、以下を実行します。
Junos OSアップグレード イメージとそのautoinstall.confファイルをUSBデバイスにコピーします。
SRXシリーズ デバイスに、ソフトウェア イメージをインストールできる十分な容量があることを確認してください。
USBフラッシュ ドライブを準備してJunos OSイメージをUSBフラッシュ ドライブにコピーするには、次の手順に従います。
- Windowsを実行しているPCまたはラップトップ コンピュータのUSBポートに、USBフラッシュ ドライブを挿入します。
- [マイ コンピューター]から、リムーバル ストレージが取り付けられたドライブ デバイスを右クリックします。
- FAT/FAT32ファイル システムを使用してドライブをフォーマットします。
- Junos OSイメージをUSBデバイスにコピーします。
インストール プロセスを成功させるには、1台のUSBデバイスに対して1つのイメージのみコピーします。システムは、名前がjunos-srxsme*のイメージのみ認識します。
- [マイ コンピューター]で、検出されたUSBデバイスのドライブ名を確認します。コマンド プロンプト ウィンドウを開き、次のとおり入力します。 echo “ “ > <drive-name>:\autoinstall.conf
たとえば、検出されたドライブがドライブFの場合、コマンド プロンプトにecho “ “ > F:\autoinstall.confを入力します。この空のファイルは、USBデバイスからのJunos OSイメージの自動インストールがサポートされていることをシステムに示しています。
- (オプション) 名前がjunos-config.confのテキスト ファイルを作成し、そのファイルをUSBデバイスにコピーします。たとえば、次のファイルではインストール プロセス中の自動設定更新がサポートされています。system {host-name host-1;domain-name example.net;domain-search [ abc.exmaple.net example.net device1.example.net];root-authentication {encrypted-password "$ABC123"; ## SECRET-DATA}}......routing-options {static {route 0.0.0.0/0 next-hop 10.207.31.254;}}
Note junos-config.confファイルはオプションであり、USBデバイスからのJunos OSイメージの自動インストールに必須ではありません。 junos-config.confファイルは、復元時のバックアップ設定や、既存設定が誤って削除された場合にも使用できます。