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ACXシリーズルーターの階層ポリサーの概要

ACX シリーズ ルーターでは、2 レベルのイングレス階層型ポリシングがサポートされています。単一レベルのポリサーは、優先順位の異なる複数のトラフィックフローで使用される単一の帯域幅プロファイルを定義します。2 レベルのポリサーにより、ネットワークの帯域幅と優先度のニーズに基づいて、1 つの帯域幅プロファイルを複数のトラフィック フローに最適に使用できます。通常、複数のトラフィック フローが 1 つのポリサー インスタンスを共有できます。シングルレベル ポリサーでは、帯域幅プロファイルで指定された認定情報レート(CIR)値とピーク情報レート(PIR)値を異なるフロー間で共有する方法を管理することはできません。たとえば、特定のネットワーク展開では、個々のフロー全体でCIRを均等または均等に分散させたい場合があります。このようなシナリオでは、単一レベルのポリサーを使用してこの要件を満たすことはできず、集約型または階層型のポリサーを設定する必要があります。

注:

階層ポリサーは、ACX5048およびACX5096ルーターには適用されません。

階層ポリサーは、集約フローまたはマクロフローを構成する複数のマイクロフロー間での集約トラフィックレートの共有を制御します。マイクロフローはファイアウォールフィルタールールを使用して定義および照合され、これらのルールのアクションはマクロポリサーを指します。このマクロ ポリサーまたは集約ポリサーは、それに関連するマイクロフローで使用できる集約帯域幅の量を決定します。マイクロフロー間で利用する帯域幅をさまざまな方法で制御できます。

注:

ACX ルーターの階層ポリシング メカニズムは、MX シリーズ ルーターでサポートされている階層ポリシング機能とは異なります。MXシリーズルーターでは、階層型ポリサーを使用することで、親の最上位ポリサーの下に構成できる子または下位ポリサーは1つだけですが、ACXシリーズルーターでは、単一の親ポリサーの下に複数の子ポリサーを集約して指定できます。ACXルーターの階層型ポリシング方法は、集約ポリシングとも呼ばれます。

ポリサーは、送信されるトラフィックに帯域幅プロファイルを適用するために使用されます。帯域幅プロファイルは、サービス レベル アグリーメント (SLA) と、ユーザーがサービスまたはエンタープライズ プロバイダーから要求したサブスクリプション プランに基づいて、ユーザーごとに構成されます。帯域幅プロファイルは、次のパラメータを使用して定義されます。

  • ビット/秒(bps)で示される認定情報速度(CIR)。

  • 認定バースト サイズ(CBS)はバイト単位で示されます。

  • 超過情報率(EIR)はbpsで示されます。

  • 超過バースト サイズ(EBS)(バイト単位)。

  • カラー モード (CM) には、色覚異常または色認識の 2 つの値のうちの 1 つだけを含めることができます。カラー認識モードでは、ローカルルーターはより高いパケット損失優先度を割り当てることができますが、より低いパケット損失優先度を割り当てることはできません。色覚異常モードでは、ローカルルーターはパケットの事前分類を無視し、より高いまたはより低いパケット損失優先度を割り当てることができます。

次に、ポリサーを使用して帯域幅プロファイルを適用し、特定のパケットが帯域幅プロファイルの属性を確認するか、構成された帯域幅プロファイルの値を満たさないかに応じて、さまざまなアクションを実行します。階層型ポリサーは、階層型キューイングおよびシェーピングの代替手法と考えることができます。ただし、階層スケジューラが実行するプロセスと照合したときに階層ポリサーが実行する操作には、いくつかの違いがあります。

階層スケジューラは、利用可能な帯域幅の割合に関してきめ細かい帯域幅の共有を可能にしますが、階層的なポリシングは、CIRとEIRの絶対的なマイクロフロー値に基づくきめ細かい帯域幅の共有のみを可能にします。階層型ポリシングにより、パケットが特定の帯域幅プロファイルを確認しているか、超えているか、または違反しているかに応じて、特定のケースでパケット損失の優先度(PLP)と転送クラスを変更できます。階層スケジューラによって、パケットの PLP や転送クラス値が変更されることはありません。変更は、違反したパケットに対してのみ実行されます。

ACX ルーターは、階層型キューイングおよびシェーピングをサポートしていません。イングレス階層ポリサーは、イングレス、エグレス、またはイングレスとエグレスの両方の階層キューと連携して動作できます。たとえば、2 レベルのイングレス階層型ポリサーと 2 レベルのエグレス キューイング フレームワークを組み合わせると、4 レベルの CoS 機能が得られます。